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素早くシャトルに反応しよう!脳から身体への流れの理解


バドミントンの試合中、飛んできたシャトルを打ち返すまで、どのような流れで反応しているのか知っていますか?

早いシャトルに反応できない、対応できない。タイミングが取れない。などの悩みがある方はぜひこの流れを理解し、練習で意識してみましょう!

⭐︎反応から実行までの流れ

 1. 目で認識

まず、シャトルが自分の方に飛んでくるのを目で捉えます。光が目に届き、その情報が電気信号で視神経を通って脳の視覚野に送られます。

 2. 見えた物の処理と判断

視覚野に届いた情報はシャトルの速度、位置、方向などの情報が処理されます。この情報は他の脳領域と連携し、適切な行動を計画するための準備をします。

 3. 運動計画の作成

前頭前皮質と運動前野が協力して、どの筋肉をどのタイミングで動かすかの運動計画を立てます。この計画は運動野に送られます。

 4. 動け!の信号発信開始

運動野(脳)から脊髄へと運動命令が送られます。これにより、手や腕の筋肉を動かす具体的な指示が神経を通って信号として伝わり始めます。

 5. 筋肉へ動け!の信号を伝達

脊髄から末梢神経を通じて運動神経へと信号が伝わります。この信号は筋肉に届き、アセチルコリンという神経伝達物質の放出を引き起こします。

 6. 筋収縮の開始

アセチルコリンが筋肉の受容体に結合すると、筋細胞の膜が脱分極し、カルシウムイオンが放出されます。これにより筋フィラメントが滑り込み、筋収縮が起こります。

 7. シャトルを打つ動作の実行

これらの一連のプロセスを経て、腕の筋肉が収縮し、ラケットを振ってシャトルを打つ動作が実行されます。運動の精度とタイミングは、脳と筋肉の協調に依存します。

 8. フィードバックと調整

打った後、視覚や触覚からのフィードバックが脳に戻り、次の動作の調整が行われます。これはショットなどの精度を高めるためにはかなり重要です。(いわゆるヘアピンのあの感覚、レシーブのあの感覚)

⭐︎まとめと活かし方

視覚刺激の認識から動作の実行までの時間は、およそ0.2-0.3秒で完了します。

バドミントンではこの流れが、0.3秒か、0.2秒かによって勝敗にかなり影響します。
ショット自体の選択肢が増えたり、精度が高くなったりします。

自分を客観的に分析した際に1〜7、(もしくは8)までの
どの部分が苦手なのか、得意なのか。を理解して戦略や勝ちパターンを構築できると自分自身が想像している良いプレーが発揮できる様になるでしょう。

今回は以上です。

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