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武井凜生 オリンピックを目指して(1 ): やり切る決意と、競技向上の鍵を握る4つの要素

1. 本コラムの目的
・オリンピックを目指す視点や考えを発信
・普段の練習内容や質などの情報を共有
・試合の回顧や感想などを発信
・私が勉強した事などを発信

2. 本文
オリンピックを目指して頑張りたい。
私が青梅ジュニアのコーチをしていた頃の教え子からこんな相談を受けた。

唐突な話だったが、私は凜生がそう思ってくれていて嬉しかった。最近の戦績不振から心が折れてないか心配だったが、向上心溢れていたのだ。

・現状打破したい気持ちが強い
・チーム内で主役では無いし年齢も下。ガツガツやりたい事や言いたい事を主張出来ない
・他で様々な視点を取り入れて、もっと良くなりたい。向上したい

熱い気持ちをしっかりと受け取った。なので私は私なりに寄り添い、凜生の納得行く結果が出るまで付き合おうと思った。

行けるか、やれるか、結果が出るか。そんな事は分からない。約束も出来ない。だが、やり切る事は出来る。

彼から色々話も知見も貰えるし、指導者人生の中でこれはきっと大きな糧になる。そう確信した。

振り返ると、小学校では全国優勝を目指して平日仕事終わりに毎日の様に青梅ジュニアに足を運びシングルを練習した。休日には遊園地や公園にも遊びに行った。小学校卒業後は青梅を離れた為、NTTに所属するまではほとんど疎遠であった。しかし、兄ちゃんや彩斗が大学にいた事や凜生パパとも縁があり、帰省時にバドミントンをしたり食事をしたりと細々と関係を持たせてもらっていた。そして社会人になり東京に戻って来たのだ。

所属しているNTT東日本は、桃田選手、古賀選手、田中選手と言った日本を代表するシングルス選手がズラリ。コーチ陣も翔治さんや佐伯さん、星野さんなど。オリンピックを目指すならば日本でこれ以上の環境を望むのは失礼な位の申し分無い場所だ。

こんな私に何が出来るだろう。と考える。まずは冷静に指導の根本を見直した。

・技術
・体力
・戦略
・精神

この4つの要素バランスからスポーツは成立している。バドミントンに限らずどの競技にもどの選手にも言える。


技術と体力は私が指導する必要は無いだろう。これが先ほど説明した日本屈指の実業団に所属する価値だ。練習相手が強ければ強い程、おのずとこの2つの要素の強度が上がるからだ。

次に戦略だが、ここも介入要素は低いと見ている。世界ランキング元1位の桃田選手や、翔治さんも居るので様々なタイプの選手とどう戦うか、どんなショットが有効かを経験から語れる選手が多い為だ。
また、その他の根拠として戦略要素にはロジカルシンキングでは無く、ラテラルシンキングが強く求められる。凜生はラテラルチックな思考を持っているので、ここは心配無いと判断した。

自ずと絞られて来た。精神要素だ。

次回コラムはこの精神要素を深掘りして行こう。

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