東京経済大学バドミントン部リーグコラム(71):『ゆっくりやる練習』と『全力でやる練習』の違いを理解する
基礎打ちではとても綺麗に打てたり動いたり出来る。
しかし、ノックやフリーに近いパターン練、ましてや試合になると同じ様に打てなくなったり動けなくなったりする。
こんな事は無いだろうか。
これは全力で動いているか否か。と言う事で切り分けられるだろう。
ゆっくりした動きの場合
・シャトルを見る
・シャトルの軌道をイメージ
・足を運ぶ
・身体を作る
・打つ
・シャトルの軌道を確認
様々な事を全体的に、そして大きい視野で捉えながらプレー出来る。つまり確認するポイントが多い場合に有効と言う事だ。これがゆっくりやる練習のメリットだろう。
全力でやる練習の場合
・急いで返球
・次、次、次と気持ちが焦る
・速くプレー、ラリーする事を考える
・相手について行こうと必死になる
極端な例だが、全力プレーは狭い視野になりがちで全体的な確認をしながらのプレーは難しくなる。これが『試合になるとうまく行かない』の正体だ。
全力プレー中にこうした状況に陥った場合は、確認するポイントを1〜2個に絞る事がおすすめだ。
例えばダブルスの勝負所でラリー中、前衛にいたとしよう。
・フォア側だけはしっかり振ろう
・足だけは動かしておこう
・身体の前で打てる球だけ待とう
1つで良いので、こうした自分の考えを持っておくと良いだろう。
更にラリー中には後衛に入れ替わったり、攻めから守りに切り替わったり、ハーフの仕掛け合いになったりと様々な展開がある。
状況に応じて確認するポイントを1つ持っておくと、全力プレー中も思考と動作の時間関係が成立する。
特に高校生や大学生は様々な事を考える余裕や時間が無い程のスピードでコート内を打ち合い、掛け回る。
こうした事を理解しておく事がとても大切だ。