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東京経済大学バドミントン部リーグコラム(92):『勝利』好きよりも『勝負』好きな人間を目指そう
勝利至上主義。
これはスポーツにおいてとても大切な事だ。
敗北した時よりも勝利した時の方が気持ちがいい。これは事実だろう。
勝利を目指して頑張ったり勝利の為に練習したりする事はモチベーションを上げたり人間性を高める上で重要だ。
しかし、少し立ち止まって考えたい。
『その先には何があるのだろう』
バドミントンで勝利したと言う事実は試合の結果や戦績には確かに残る。しかし、次の日になれば普通の生活に戻る上にバドミントン仲間で無い限りその関係にさほど影響は無い。
ここで注目したいのは勝利の為に戦った『過程』だ。
つまり『勝負』にどれだけこだわったか。と言う事。
勝利にこだわり過ぎた行き着く果ては勝てば何でもあり。勝者は何をやっても許される。と言う思考の人間を作りやすく、その過程、フェア精神、リスペクト精神などは2の次となりがち。
そんな人間に待っているのは、苦労してせっかく掴んだ勝利も評価される時はバドミントンの世界で、さらにコートの中に居る時だけ。と言う構図になってしまうのだ。
バドミントンももちろんそうだが、私生活や仕事、家庭環境や友人関係など。全ての事に共通して言えるのは良い事ばかりでは無い時間があると言う事。その時、逃げずにバドミントンで培った勝負精神を思い出し、我慢強さや経験を活かした行動を取れるかどうか。
ここにスポーツで勝負をすると言う本質があるだと思う。
勝利も大切だが、勝負する事、挑戦する事をもっと大切にしてバドミントンに向き合って貰いたい。