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012. 羽生蛇村ツアー
こんばんは。
猫と暮らしし女、あなぐま すみです。
会社を辞め、現在、シナリオスクールに通いし38歳の女武者なり。
自己紹介note
スクールを通じ、ありがたいことに、いろいろな職業体験にチャレンジさせてもらえる機会に恵まれている今日このごろ。
しかしながらあなぐま、もともとはただ「拳で殴る!!!!!」「やれば終わる!!!!!」の精神のみで生きてきた、脳筋女武者である。そのほかにも並行して諸々進行しなければならないものが重なり、かなりグロッキーな状態で、9月もいつの間にやらもう折り返し。
かなり生き急いでいる気がしないでもないので、息抜きのためにも、友人とこんなところへ行ってまいりました。
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池袋ナンジャタウンの、怨霊フェス2024~~~!
有名なお化け屋敷プロデューサーさん監修の恐怖アトラクションが複数設置されていて、エリア内を徘徊する怨霊さんたちとはコミュニケーションが取れたり、一緒に写真を撮らせてもらえたりします。
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「お写真いいですか?」と尋ねると、ゆっく~~~り頷いてくれたり、目線やファンサもくれる
さて、今回の怨霊フェスの中でもお目当てだったのは、こちら!
大人気ホラーゲーム「SIREN」コラボのお化け屋敷!
もうこれが楽しみで楽しみでね~~~~!!!!
……というのは、もう全然と言っていいほどに嘘で、あなぐま、全くお化け屋敷の耐性がない。内心では、死ぬほどビビり倒して行った。待機列に並んでる最中、ギブアップで途中退場されたり、泣き出してしまう方々とかも全然普通にいらっしゃって、なんなら全然帰りたかった。前述の通り、かなりグロッキーな状態で臨んだので、お化けとわたしとどっちが屍人かという状態だったし……
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あなぐま、怖がりだが、ホラーコンテンツ自体は割と好んで摂取するほう。とりわけJホラーはひと通りエンジョイしている民なので、「ホラー自体を何が何でも全力回避!!!」というほどではないのだが、いかんせん、お化け屋敷というものにはトラウマがあり、長らく敬遠していたのである。
それは高校生の頃。
友人たちと文化祭の定番・お化け屋敷に入ったのだが、お化けから逃れるために友達を突き飛ばして自分だけ逃げたことが、あなぐまをお化け屋敷から足を遠退かせた最たる要因である。お化けや仕掛けが恐ろしいというのはもう大前提として、それよりも何よりもあなぐまは、いざというときに人を踏み台にする自分自身の本能に恐怖した。
10代のあなぐまは、地味な陰キャだったが、陰の者なりに少年ジャンプの主人公たちに学んだ、「努力・友情・勝利」を体現して生きていきたいと思っていた。生きていけるとも思っていた。案外、純粋だったんだ。
それが、いざお化けが目前に迫ってきたら、助けるどころか、仲間突き飛ばして逃げるんだもの、自分。家に帰って、「わたしはルフィにもナルトにも銀さんにもなれないんだ!」って、布団被って泣いたよ。いちばん泣きたかったのは突き飛ばされた友達だっただろうに。
ゆうこちゃんごめん。
そんなわけで今回の「SIREN」でも、見ない振りをしてきた自分自身の本性と向き合う羽目になるのかもしれんな……と戦々恐々としながら臨んだわけだが、結論、誰のことも傷付けずに生還することができた。友人が先陣を切って切り込み隊を買ってくれて、あなぐまはただ殿を守るだけで(訳:走ってついていくだけで)良かったからである。
殿=屍人に最も追われる、ということではあったものの、爆速で先を走っていく友人の背中だけを見てただただ走ったので、結果的に脱出することができていた、という表現が正しいかも。
良かったよ……この年齢でまた誰かを踏み台にして生き残ったら、それはもう、縦読みデスゲーム漫画の1話序盤で爆速で消えていくモブおばさんでしかないからさ……
せめて、ジャンプ主人公にはなれないなりに、1話の終盤くらいまでは生き残る気概を見せたいよな……
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そんなわけで、爆速で体験終了した「SIREN」お化け屋敷。
入館する前に係員のおねえさんにより、
・物音や声を立てると屍人に気付かれる
・屍人がこっちを向いてるときは動いてはだめ
・視界ジャックはできない
・屍人を倒す手段はない
・ただ走って「終了条件」をクリアすること
との丁寧な説明があるので、より世界観に没入することができて、大変良かったです。
なお、係員のおねえさんとは出発際に、
「村の中では、どんなに助けを呼んでも煉獄の炎が降ることはありません」
「須田恭也は来てくれないのか……」
「ショットガンはあります?」
「ないです」
「火かき棒も駄目ですか?」
「ないです」
という会話を交わすなどした。
社員教育が行き届いていて、大変素晴らしい体験でした。
今年はもう会期終了してしまったけれど、大人気アトラクションで、来年度以降もリバイバルの可能性は全然あると思われるので、気になる皆様はぜひ、羽生蛇村を訪れてみてはいかがだろうか。