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【片手間ダブル;Remasters】⑨SNSとの付き合い方 / 公共心について
ポケモンと公共心
「公共心」という言葉をご存知でしょうか?
公共心とは、公共の場(≒公共の場、SNSなど)での好ましい言動や、他者に嫌な思いをさせないためのマナーなどのことを指します。
ポケモン対戦界隈は若者中心に形成されている都合、結構な頻度で争いが起こります。
(特にシングル界隈が顕著なようで…)
ここ1年だけでも、X上では結構な数の炎上・誹謗中傷合戦を目撃してきました。
ポケモンプレイヤーのここ25年における全ての言い争いをカウントすれば、その回数は星の数より多くなるやもしれません。
悲しいことですが、こればかりは私にはどうしようもありませんね。
今回はこの公共心について考えてみましょう。
加齢による勢いの衰え
歳を取ると知識や経験が蓄えられ、「これを言えば相手が怒るな」とか「下手に前に出ない方が損をしないな」といった、自我を抑えることによる知性の示し方が身についてきます。
これがイコール公共心になります。
言い方を変えれば、歳を取ると以前の自分より控えめになる…自身にブレーキをかけている状態になってしまうのです。
そう、勢いがないのです。
若さは時として武器になります。
その若さから来る勢いは、最終的に驚異的な結果に化けることもあります。
その一方で、若さ故の身勝手な強い言動は、場合によっては争いの火種になってしまいます。
公共心の欠如は、実は勢いの裏返しなのでは?
公共心が身につくと勢いがなくなり、結果としてゲームに勝てなくなるのでは?
これが私の「いかにもな仮説」になります。
勢いと知性の両立
年齢だけを見ると、PJCS2024優勝のアーニャ氏は23歳、準優勝のアルカナ氏は28歳、WCS2024準優勝のビッチィ氏に至っては21歳と、2024年度は中々に若い面々が結果を残しました。
彼らの公共心の有無はさておき(SNSを見るに全員かなり有している側)、若さや勢いという点ではピークに近い位置にあると思われます。
更にアルカナ氏に関して言えば、膨大な実戦経験から来る知識・テクニック+勢いと知性が両立している年齢という、まさに人生史上最強の頃合いであるように感じます。
こういう状態のことを、この国では「脂が乗っている」と表現するのでしょう。
欲を言えば、私もこのくらいの年齢の時に何かに打ち込める状態でありたかったものです。
公共心と勢いの関係性
公共心と勢いについて一通り語りました。
一旦箇条書きにして眺めてみましょう。
・歳を取ると知性が身についていく
・歳を取ると精神的な勢いは衰える
・知性の中の1つが公共心
・公共心の欠如によって個人間で争いが起こる
・知性(=公共心)は争いを未然に防ぐ
・勢いがあると比較的大きな結果を出しやすく、勢いが衰えると結果は出にくくなる?
これらを更に整理・統合します。
・公共心がない→トラブルが生じやすい代わりに勢いがある状態→爆発的な結果に繋がりやすい?
・公共心がある→知性up・勢いdownの状態→大きな結果には繋がりにくい?
勢い=ゲームにのめり込む力
さて、いよいよ核心に迫ります。
そもそも「勢い」とは何なのでしょうか?
思うに、勢いとは「前のめりな姿勢」であり、それが派生して「闘争心」や「コンテンツへの没頭」に繋がるのではないでしょうか。
勉強やスポーツや芸術、そしてゲーム。
熱中すればするほど、そのコンテンツの実力が上がるのは想像に難くないと思われます。
加齢によって一歩引いた姿勢になり、ケンカやトラブルを回避できるようになります。
半面、以前よりも勝利に貪欲ではなくなったり、あるいは1つのものにのめり込まなくなり、結果としてゲーム等に勝てなくなるのでは、と。
もちろん反例は多数存在します。
例えばプロ野球では、30を過ぎてから全盛期を迎えた選手が何人もいます。
(元中日の和田、元楽天の斎藤隆など)
歳を取り、頭を使えるようになってから急激に成長するケースが実際に存在するのです。
私もその1人で、30歳手前になってようやく客観的なモノの見方や考え方が身につき、若い頃よりも将棋やボードゲームで勝てるようになりました。
私にはもう勢いはありませんが、代わりに若者が持っていない強固な知性があります。
相手のことを思いやり、その一方で裏では緻密に作戦を立て、効率良く物事を実行していく…
公共心の母体とも言うべき知性を以て、私は今後も若人に立ち向かっていく所存です。
まだまだ負けるつもりはありません。
仮説の是非
最後にここまでを総括しつつ、最初に提示した仮説のウソの部分を明らかにして終わりにします。
・公共心とゲームの弱体化は相関関係であって因果関係ではない、と考えられる
・勢いと知性の両立状態こそ最強の姿
・勢いの衰えによってゲームに没頭できない分は、知性によって効率を上げてカバーすればいい
公共心が身につくことがゲームに弱くなる直接の原因ではありませんでした。
公共心のベースとなる知性が身につく
→前のめりな姿勢ではなくなる
→ゲームの上達に必要な精神性が失われる
→ゲームに弱くなる
といった関係なのです。
知性によって新たな成長ルートを確保できれば、年齢を重ねてからでも強くなれます。
特にアラサーの皆さん、一緒に頑張りましょう!
余談;公共心が欠如した人間の末路
ついでにもう1つ。
これはあくまで持論なのですが。
何年経ってもルールやマナーを無視し続ける…そんな公共心が根本から欠損している人は、後の人生でも延々とトラブルに巻き込まれ続けます。
なぜなら、「スタンド使いはスタンド使いにひかれ合う」からです。
公共心のない者同士がSNS上で衝突し、周囲を巻き込んだ炎上へと発展しているのです。
言い争いが生じている時点で、実は相手だけでなく自分にも原因…公共心の欠如があるのです。
(一方的に絡まれた場合を除く)
以前勤めていた会社で、過去2社でトラブルに ”巻き込まれて” やむなく退社した、という経歴を持つ方が転職してこられました。
年齢は30代後半。
パッと見は仲良くなれそうな雰囲気でした。
しかし、とある先輩と早々にトラブルになり、間もなくわずか半年で退社されました。
先輩は隙あらば誰かの陰口を叩くような「クセの強い」方だったのですが…
別の社員さん達の話を聞くに、その先輩だけでなく彼もまた公共心が欠如していたようで。
いわゆる同類だったようです。
すなわち、化け物同士がかち合って大戦争に発展した、というオチだったのです。
そうなると、過去2社のトラブルも…
まあ、ここから先は想像のお話になるのでやめておきましょう。
以上、実例でした。
実社会でもこんな感じなので、言いたいことが比較的言いやすいSNSならなおさらです。
お互い気を付けましょう。
皆様も公共心を意識して、トラブルの少ない人生を送ってみてください。