私の母語は日本語です(冷凍させる)
ネットやSNSでは、スゴイ日本語を見かけることがしばしば。
新聞や売本ではまずない日本語です。
これを言葉の変化、時代の成り行きと捉えて見守ることが私にはできず
ここに記します。
先日目を疑ったのは、あるライフハック記事の見出し。
刻みネギをパラパラに冷凍する方法を紹介しているものでした。
『刻みネギをパラパラに冷凍させる意外な裏ワザ』
なんで「冷凍させ」ちゃったんでしょう。
この文だと、ネギを冷凍しなさいと命令されている誰かがいることになります。
キッチンスタッフがなかなか冷凍してくれなくて大変ですよね?じゃねーわ!
「凍らせる」と書くつもりだったのかな。
でも「冷凍させる」はNG。
「冷凍する」には自動詞がなく、「〜を」をつけて使う他動詞だからです。
「解凍する」も同じ。「ネギを解凍する」といえば、ネギは解凍される側であり、解凍する動作主にはなりません。
雑誌編集者などが何十本も案を出して吟味するというほど
見出しは記事の大事なパーツ。
読者を惹きつけるインパクトが必要ですからね。
いや、この見出しはある意味インパクトが強くて釘付けになりました。
(本文を読むのを忘れるほど)