デスフルランの環境負荷は議論が不十分
デスフルランが使用制限から禁止されていく流れ
簡単にいうと、「デスフルランは環境に良くないけれども、他の薬剤と比較してそんなに優れた吸入麻酔薬ではないから使うのを止めていこう」という話がある。
地球温暖化係数で比較すると、デスフルランは他の吸入麻酔薬よりも地球温暖化に寄与するし、セボフルランの方が汎用性が高いが、麻酔からの覚醒においてはデスフルランの方が早いし、生体内でも代謝率も低い。
しかし、これが地球環境に与える影響という観点でいうと、デスフルランのガスそのものだけの性質や臨床での排出量だけで議論をしてしまうと不十分だ。
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