【HEAD】第1回 グラフィン タッチ SPEED MP インプレ【Graphene Touch】
何故購入に至ったのか
ピュアアエロ2016(以下PA16)の飛びの良さ、スピンのかけやすさ、守備面でのサポートを大会で再認識したため世間でいう競技者向けスペックではなく黄金スペックかつPA16より落ち着きのあるラケットが欲しかった。
※仮想GRAVITYになるか?的な視点も少しあります。たぶんそんなに似てないとは思うけど...GRAVITYも狙いのラケットではありましたので。
併せて縦長フェイス(PA16、EZ98L比)は本当に自分にあっていないのかを確かめたかった。
※TF295は縦長ゆえに違和感を感じたのかを確かめたかった。
もう一点、これは購入後に知ったのですがシナーもこのモールドのラケットを使用しているとのことで純粋にどんな打感なのかを味わう!という点も非常に楽しみな部分ではありました。
スペック
フェイスサイズ 100平方インチ
重量 300g
バランス 320mm
スウィングウェイト 318(TW調べ)
パターン 16✕19
フレーム厚 22mmフラット
フレックス 64(TW調べ)
実測値
※アンストラング、オーバーグリップ抜き
重量 297.5g
バランス 317mm
セッティング
ストリング プリンス ファントムプロ125
テンション 44P/44P 2本張 ボトムアップ
打球感
詰物が入っている訳ではないが断面積の小ささからくる詰まった打球感。面ブレ感もあまりない。手応えはちょっと重い。
外した時の振動だったり嫌な感じは全くない。現行EZ98L比にはなりますが、こっちの方が体に優しい様に感じた。2017年モデルなのにすごいなぁ、と。
操作性
PA16よりちょっといいかなぁ程度で縦長フェイスのメリットは感じれませんでした...バランスをいじればもう少し良くなる?
性能面
ストローク
ホールド感はほぼ感じない。若干のラケットのしなりで持つ感じ?良い言い方だと気だるさは感じない。悪い言い方だと手元の修正は効きにくい?
芯を喰った時はSPEEDの名に恥じない打球速度や伸びが出る。
芯を喰えなかった時はあまり助けてくれない。ネットは越えるけど棒球になる。
回転がとにかく掛かる。回転量でいえばPA16よりも出てると思う。
弾道操作はやりやすい。PA16は自動的に弾道が上がるので弾み具合でいえばPA16に軍配が上がるがバウンド後の伸びでいえばSPEEDのが良い。
スライスも詰まった打球感特有の安定感はある。好みではあるけどもう少しラケットにくっついていて(持って)ほしい。
ボレー
詰まった打球感によるローボレーの安定感はバッチリ。突き球にも負けにくい。
サーブ
ショットの中では一番不思議な感覚で、フラットサーブ時に当て損なったかな?と思ってもコートにしっかり収まりつつ伸びが出てノータッチがかなり取れた。
回転系サーブもキレや弾み具合も良い。スライス系はPA16に軍配、スピン系はSPEED に軍配。
あとがき
PA16との比較(形状から考察)
弾むのはPA16、バウンド後の伸びはSPEED ということが実際に打ってみて感じたところになりますがどういったメカニズムの差なのかを考えてみました。
PA16はストリングのマス目も大きく、グロメットの穴系も楕円だったり広めに設計されていることからストリングの動きやすくなっています。つまりたわみやすさによる弾道の上げやすさ、自動で上がるようになっているように感じます。
一方SPEED はマス目のサイズはソコソコ、グロメット穴系は標準的なためストリングの戻りが強く回転量を増やすような狙いがあるように感じました。
セッティング
SPEED にファントムプロの組み合わせは予想の通りラケットの特性を増長させる形になったかと思います。
では自分が実践で使えるか?を考えると答えはNOです。大会を想定するとかなりシビアかな、と。
もう少しスイートスポットを広げつつホールド感をもう少し出したい。ラケットの欠点を補う(利点を抑える)ようなセッティングを目指したいので次回は現在最も信頼をおいているシグナムプロのトリトンを46P/44Pのボトムダウンで張り上げたいと思います。
併せてグリップエンドをテーピング加工してテストし、ヘッドが出ないようならトップ側へ荷重も視野に入れていこうと思います。
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