染谷俊さんライブレポート〜ハートランドとのロックンロール・ナイト〜
バッキーです。今日は仲良くさせてもらっているパーカッション奏者の里村さんがスペシャルゲストで出演した染谷俊さんのライブに行ってきました。
※本レポートは里村氏および、ハートランドのメンバー寄りのレビューになっていること、ご了承ください。
せっかくなので、簡単にライブレポートをお届けします!
今日は染谷俊さんの3rdアルバム「僕の両手」再訪ライブでしたが、バックバンドに登場したのはパーカッションの里村さん、キーボードに西本明さん、そしてサクソフォンがダディ柴田さん。もうお分かりですね。佐野元春 with HEARTLANDのメンバーの豪華競演と相成ったわけです。
この日のライブでは、染谷さんがオリジナルを3曲ほど歌った後に、いよいよ里村さんと西本さんが登場。佐野元春に影響を受けてシンガーとしてデビューした染谷さんが佐野さんのライブ後に楽屋に足を運んだ際のエピソードを話してくれました。佐野さんは楽屋でもステージ上と同じテンションだったようで、里村さんはいつも「さとむら、よしかザ!」と英語風に紹介されていたそうです笑
そしていよいよ里村さんと西本さんの演奏をバックにライブセッションがスタート。染谷さんの「今より君に近づくために」「マリアのバラード」が披露された後には、満を持してダディ柴田さんも登場。HEARTLANDの3人がそろったところで演奏されたのが佐野元春の2ndアルバム「Heart Beat」から「バルセロナの夜」と「悲しきRadio」。染谷俊のアルバム再訪ライブのはずが、いつのまにかHEARTLAND再訪ライブと相成りました。
そしてここからは、HEARTLANDメンバーのインスト曲のコーナーへ。MCでは佐野さんと演奏を始めた頃の里村さんの話が飛び出しました。3部作をリリースした後、単身NYに渡りアルバム「VISITORS」をひっさげて帰ってきた佐野さんがまず一緒にセッションしたのが里村さん。佐野さんと里村さんの2人で「VISITORS」の曲をセッションしていて、その勢いでライブツアーにも参戦することになった話。ライブではタンバリンを持って飛んだり跳ねたり、時にはステージにトランポリンまで持ち込んで飛び上がっていたというエピソードで盛り上がりました。また、今回も佐野さんの曲は里村さんがコーラスもしていましたが、昔のパートと違うところを歌っているそうで「里村は進化しました」とドヤ顔を見せる場面も。
HEARTLANDのオリジナル曲のコーナーが終わると再び染谷さんが登場しアルバム再訪ライブの後半戦へ。里村さんはパーカッションにカホンとぐるりと打楽器に囲まれて、時にコーラスもしながら全身でパフォーマンスを展開していました。
そんな今回のライブで出色だったのがアンコール。再びステージに今回のメンバーが登場し、演奏されたのが佐野さんの「ロックンロール・ナイト」。この曲は染谷さんが高校生の時に耳にして人生を変えられた曲で、幼少期からピアニストとして英才教育を受けて育ってきた彼に新たな指針を与えてくれたとのこと。
彼のターニングポイントとなったこの曲が、HEARTLANDの演奏で再現されるという、それはまさに奇跡の瞬間。彼のボーカルからはずっと抱えてきた曲に対する思いが吐き出され、それを本物の奏者たちのサウンドが受け止めるという熱いパフォーマンスが展開されました。演じた彼らはもちろん、この日会場にいた誰もが心揺さぶられたことだと思います。