就職氷河期世代でキャリア形成をうまく築けなかった人たちの将来について考える
はじめに
今の時代、就職氷河期世代は社会的にさらに辛い状況にある人たちが多いだろうなと感じるのだ。それは当然、自分も含めてである。
さらには親の介護なども考える必要が出てくる年齢にもなってきた。
こういった人たちの中でキャリア形成をうまく築いてこれなかった人たちはどうなっていくのだろうか。
まずは、ざっくりどんな問題が考えられるのかを以下にまとめてみよう。
1.現在直面している主な課題
1-1. 経済的な困難
非正規雇用や低収入にとどまっているケースが多く、生涯所得が安定していない。
年金額が少ないため、老後の生活に不安がある。
貯蓄が不十分で、突発的な出費(介護や医療費)に対応できない可能性。
1-2. 家族関係の負担
高齢の親の介護が必要になりつつある一方で、十分な経済力や時間の余裕がない。
親が亡くなった後、孤独や社会的孤立が深刻化するリスク。
自身が結婚していない場合、サポートネットワークが限られる。
1-3. 社会的孤立
若い頃の職場や社会での繋がりを維持できず、孤独を感じる人が多い。
コミュニティへの参加が少ないため、精神的な支援が受けにくい。
社会的・経済的な課題が複雑に絡み合う状況が見えてくる。
特に、現在の年齢層が40代から50代に差し掛かっていることから、新たな問題も浮上しているように思える。
では次に、これらの問題によってどんなことが予測されるのだろうか。
2. 将来予測されること
2-1. 社会的孤立の深刻化
キャリア形成がうまくいかず、経済力が低いまま高齢化した場合、十分な社会的支援を受けられないリスク。
高齢になっても働き続ける必要があるが、体力的・精神的な限界がある。
2-2. 社会コストの増加
生活保護や医療費の公的負担が増える可能性が高い。
孤立した高齢者が増えることで、地域社会の支援体制への負担が増す。
2-3. 次世代への影響
子どもを育てられなかったり、少子化に拍車をかけたりすることで、さらなる労働人口減少が進む。
これらのことは予測でしかないとしても、いろいろなところで結構話題になっているし議論もされている。
キャリア形成がうまくいかなかったと思われる人たちが、自分の人生や選択に対して「後悔」を抱きやすくなってしまう…。
以下に、「一般的に言われている、議論されている」アプローチ方法を上げてみる。
3. 解決のためのアプローチ
3-1. 雇用の多様化
年齢に関係なく働ける職場環境の整備(中高年向けの職業訓練やキャリア支援の拡充)。
リモートワークや副業の普及による柔軟な働き方の推進。
3-2. 社会的つながりの支援
コミュニティ活動やボランティアの奨励。
地域レベルでの居場所づくり。
3-3. 介護や医療費負担の軽減
高齢者介護に関する公的支援の強化(介護休暇制度の柔軟化や介護施設の充実)。
親の介護と自身のキャリアを両立させるための政策支援。
3-4. 精神的な支援
無料カウンセリングや相談窓口の充実。
社会福祉士や地域支援者によるアウトリーチの強化。
まとめ
・・・こんな感じでただ羅列して、見返してみると「何をわかり切ったことを…」と自分でも改めて感じる。そんなものである。
「だってもうずっと変わらない、変わっていない」「失われた30年はまだまだ続くかもしれない」といった、ある種の諦めの気持ちを誰もがデフォルトで抱いているからだと思うのである。
辛い状況を抱える人が「諦める」社会ではなく、「遅咲きでも再スタートできる」社会の実現こそが、就職氷河期世代の問題解決へのカギとなるのだから。
「これから」を見据えられる社会が重要なのだから。
・・・
まずは現状の課題・問題の整理をしてみました。