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オールドボーイと原動力

一日起き続けて昼夜逆転を直すというのは意志の弱い人間には難しく、昼に寝て夕方過ぎに起床。そしてまた深夜に眠れず。

そんな生活故に、有意義な一日とはいかなかった。ただ今日は漫画「ルーズ戦記 オールドボーイ」を読み終えた。元々は映画の「オールド・ボーイ(2013)」を家族が見ており、結末のみを見てしまい衝撃的で気になっていた。調べると元は韓国の映画「オールド・ボーイ(2003)」のリメイクだということを知り、さらにはその原作が日本の漫画「ルーズ戦記 オールドボーイ」だということを知った。見よう見ようと思っていたが未だに映画は見ておらず、その間に漫画が無料で読めることを知り読み始めた。アプリで少しずつ読んでいたが、設定から面白くアイテムなど利用できるものは全てこれに使用し、ここ一二週間ほどで読み終えた。批評は嫌いなので、そうならない様に感想を書こう。

テレビとベッドだけが置かれた部屋で10年間軟禁されていた男が、誰が何のためにこんなことをしたのか突き止めていくというストーリー。娯楽はテレビのみの10年間の軟禁で精神を保っているなんて凄すぎる。こちらは自主軟禁で精神が参ってしまっているというのに。現状、敵に対する不満や怒り。感情が大きな原動力だろう。僕の目標として現状に満足しないことを追加しよう。

設定、内容ともに面白かったが、映画で結末を知っているだけに、ここからどうあの展開になるのかとか、映画と漫画とではストーリーが違うのかとか考えながら見るのも面白かった。むしろそこが面白さをプラスするエッセンスになっていたのかもしれない。実際は映画と漫画で違う結末となっており、正直拍子抜けだった。漫画の結末も悪くはなかったのだが、後半にかけて展開が早くなっており、僕としてはもう少しじっくりと描いてほしかった。また頭がお粗末なせいか、ラスト辺りは共感、理解し難いこともあった。ただそれでも面白い漫画であることには間違いない。漫画のラストを映画にすると変な感じになるだろうから、映画版では結末が変えられたことも納得である。

いつもなら漫画を読み終えると、喪失感があるのだが今回はなかった。映画があるというのと短期間で読み終えたからだろう。近日中に映画版も見よう。

20年近く前のことにケチをつけるのもなんだが、何故日本はこんな漫画があるのに映画化を自国でしなかったのだろう。韓国版は好評でリメイクもされ、結果的に良かったのかもしれないが。近年の人気原作と人気俳優で人を呼ぶ、金だけの為の陳腐な実写化はやめて、もっと実写化に適した漫画でやっていただきたい。

物申しているみたいになってしまったし、少し眠くなってきたのでやめにしよう。明日は不満と怒りにまみれた熱い人になってやろう。おやすみ。



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