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2025年2月10日『土田浩翔が特殊麻雀を語る時代に僕たちはムゲンの競技性を求めて』

*『僕のアタマの裏側』は僕が興味関心を持った出来事について書き綴った日記のような何かです。内容がちょっとアレな感じのアレなんで有料化されています。別に麻雀について話したりしないので本当にアレな感じのアレな人はお好きにご覧になって下さい。


背景

読者諸氏は土田浩翔(以下つっちー)とは何者かをご存じだろうか?そう、Mリーグで解説を担当しているスピリチュアルでファンキーなむちゃくちゃうさんくさいおじさんだ。山に何枚生きているのか数えてでけー声でひたすら煽るのでお馴染みの日吉辰哉の実況と共に根強い人気を博している。

Mリーガーを招いてのイベントが目白押しの『銀座花サロン』でも堂々イベントを打っている

また、独創的でオカルトがかっためちゃくちゃうさんくさい麻雀理論を展開している事でも有名だろう。意欲的なめちゃくちゃうさんくさい著作を何作も出しているし、なんせYouTubeの有料コースの導入部でこの勢いだ。

全知全能って人前で口走ったことないよ

しかし何分つっちーは1959年生まれの御年65歳。僕とは親子ほども年が離れていて、彼がいったい何者かについてあまり明るくない。Wikipediaを読むと世の中の8割の事はわかるらしいのでその経歴を抜粋してみよう。

1986年 日本プロ麻雀連盟のプロテストに合格。

1990年 同団体の鳳凰戦トップリーグであるA1リーグに昇級し、準優勝。

1991年 姓名判断を受け、土田浩翔に改名

1992年 第2回プログランプリに優勝し、タイトル戦初優勝。

1994年 第11期鳳凰戦でリーグ優勝を果たし、連盟最高のタイトル鳳凰位を獲得。

1996年 札幌市に雀荘「夢道場」をオープン(その後経営を譲渡している)。

(中略)

2005年 第22期十段戦で優勝し十段位を獲得、さらに第22期鳳凰戦でリーグ制覇を成し遂げ鳳凰位を獲得。これにて現鳳凰位・現十段位というG1タイトルの2冠同時戴冠を達成

2006年 第23期十段戦を制して2連覇。さらに第7回モンド21杯で優勝し再び2冠。この年、日本プロ麻雀連盟から独立し、日本麻雀機構を創設した。

2007年 同年に設立されたRMUに参加。第8回モンド21杯で優勝し2連覇。

2008年 第4回モンド21王座決定戦で優勝。モンド21王座を獲得。これで自身3度目の2冠を達成した。

2010年 RMUを退会。当時理事長を務めていた日本麻雀機構の活動休止。

2011年 最高位戦日本プロ麻雀協会に移籍

Wikipedia「土田浩翔」より引用


ざっと目を通していて「あっ、夢道場!なんか聞いたことがある!!」となる同年代の方は多いのではないだろうか。これをもじった「札幌の雀荘『夢工場』」が天牌本伝の学生麻雀選手権篇に登場する。

道内一の打ち手、って何がどうしてどうなんだよ

32歳の頃めちゃくちゃうさんくさい改名をすると翌年にはすぐ初タイトル。35歳で連盟の最大タイトルである鳳凰位を獲得してから40半ばまでレジェンドとしてぶっちぎり。そこから紆余曲折あって多井隆晴たちと共に日本麻雀機構及びリーグ戦団体としてのRMUを旗揚げしている。灘麻太郎会長の命の元「優勝賞金1,000万円のアマチュアのための大会を開催する」という趣旨でつっちーが担当となってめちゃくちゃうさんくさい企画を進めていたが連盟側がオリ。ここまでやっといてそりゃないよ、という事でつっちーを筆頭に多井らを引き連れて独立したよ、というどうもそういう経緯らしい。みんな大好き近代麻雀黒木noteを読むとどうやらそんな感じだ。

日本麻雀機構の存続と発展は志半ばにして力尽き、50を過ぎてから最高位戦に移籍。ほどなくしてリーグ戦には不参加となっている。

なぜかB2リーグまで降級した途端の出来事だった

この後はもうみんなの知っているMリーグ公式解説のつっちーだ。いつからこうめちゃくちゃうさんくさいかと言うと、トイツ理論を始めとする各種書籍などを読み漁った雰囲気ではおそらくプロ入り当初からセルフブランディングめちゃくちゃうさんくさいキャラ作りに勤しみつつもやや天然という感じではないかと推測している。

フリーライターの千嶋辰治氏のnoteを引用しよう。

師匠である土田浩翔プロに、そのことを報告した。

私からのメールを読んで、土田先生は返事をくれた。

「世の中は、新型コロナウイルスのために誰も安穏と暮らせなくなる。
世界が混とんとして、世界中で富める人と貧しい人たちの「並び直し」が始まる。
(後略)

note「土田先生と、喜多さん。」より引用

教え子への返事の冒頭にグレートリセット論をぶちかますのはキャラ作りだとしても反則だろ。やっぱりそもそもが天然の人なんだろう。

時事

そんなつっちーがつい先日、自身のYouTubeチャンネルで「"競技性"に満ちたルール」を標ぼうするむちゃくちゃうさんくさい『ムゲンルール』を提唱する動画をアップした。

視聴してみてそれは驚いた。入りからしてこれだ。つっちーがただひたすらに特殊麻雀について尺を使って語ってくれているのだ。

真顔で言えばなんとかなる、を地でいっている

読者諸氏とは分かり合えない感覚かもしれないが、特殊麻雀を扱おうとすると「競技性」という言葉をどうしても外せなくなる。なぜかは分からないがその発言に強い既視感がある。

こちとら素人なので覆面でもしないと素面ではとても言い切れない

これが1本目の動画なのでその特殊さの全容は明らかとはなっていない。取り敢えず翻数ベースで符計算をなくした新しい和了点の方式を導入しよう、という所までだった。その懸念点についてインタビュアーに尋ねられたつっちーは、また長尺を使って「人が特殊麻雀を受け入れる上でのハードル」について語ってくれている。

1.5倍速くらいにするとまともなペースで聞ける

先入観と既成概念を打ち破ろう、というめちゃくちゃうさんくさいながらも強い熱意を感じ取れる。完全に同好の士だな、と僕は確信した。

ただいくら僕の気持ちを代弁する魂の片割れと言えどもつっちーはMリーグの公式解説者であり最高位戦に所属する麻雀プロだ。Mリーグ機構の禄を食む身として歯切れが悪くなる所もある。それがここだ。

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