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2025年2月1日『斯くして人は火車に乗りて』
*『僕のアタマの裏側』は僕が興味関心を持った出来事について書き綴った日記のような何かです。内容がちょっとアレな感じのアレなんで有料化されています。別に麻雀について話したりしないので本当にアレな感じのアレな人はお好きにご覧になって下さい。
読書
僕は所詮は学のない人間なので漫画をパラパラ捲る行為も読書に含めている。その中でもギャンブル・麻雀ジャンルを愛好していて、むこうぶちは今でも定期的に読み返している作品だ。特に安藤満プロが原作を担当している初期巻が好きだ。実際に安藤プロが見聞し、身を以て味わったバブル期の麻雀にまつわる裏表が余すところなく語られている。ディティールの迫真さが全てに真実味を与えていて、だからこそ劉の麻雀のようなややぶっとび気味の話にも「もしかしたら」と思わせる強いヒキを感じることができる。
むこうぶちは『敗者のストーリー』であるので窮した人間が次々に登場する。誰もが切羽詰まっていて、浅はかに「助かろう」と願いそして死ぬ。その道具立てが一際リアルであるのが入り婿の佐野が登場する『無尽』の回だ。核となる無尽に関する説明は枠外に小さく出てくるのみ。しかしそれでも佐野やモブたちの独白を使いこなして必要な情報を余すところなく読者に伝えている。
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競り落とす、というとなんらかの勝負をしているかの様だがトータル200万返済する上での実質金利を決めているだけだ。いくらで競り落とそうが毎月の支払の20万は変わらず、佐野は100万を借りて200万の返済をする債務を背負ったに過ぎない。こう言葉にすると「詰まりに詰まってんなぁ」という印象だ。どうせ皆さん既読であろうからストーリーについて言及することはないが、当然負けて死ぬ。
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日々
では、こういったドメスティックな金策は令和の時代となっては既に過去のものなのだろうか?決してそんなことはない。無尽はその地域や性質によって頼母子や講などと名を変え、金に忙しい人々と金満な業突張りとを金の鎖で繋いでいる。
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僕の暮らす名古屋では頼母子(たのもし)という名称が一般的で、実は東京の人間が言う無尽という表現にいまいちピンときていなかった。雀荘というのはNIPPONにおける治外法権の最小単位であり、様々な人が行き交う。そこではこんな声もかけられる。
「ハッちゃん、食事会に欠員が出るらしいんだけどどうかな?今年から俺と一緒に出ない?」
投げ銭いただいた質問には凡そお答え致します。何か気になる事があればチャリンと小銭をお願いします。