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2025年2月19日『ポンリー、鳴くや鳴かざるや』
*『僕のアタマの裏側』は僕が興味関心を持った出来事について書き綴った日記のような何かです。内容がちょっとアレな感じのアレなんで有料化されています。別に麻雀について話したりしないので本当にアレな感じのアレな人はお好きにご覧になって下さい。
背景
2月は今年度最後の大型ゲスト、仙台3DAYSイベントを明後日に控えている。
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「なぜ一介の肥満がゲストに?」と訝しく思われるだろうがハイペースで呼ばれるのはパンダ社長の趣味だ。もともと肥えさんのバーターで周年イベントに参加していた所、雀荘経営者というのは本質的に物好きなおっさんなので気に入られて単体でお声掛け戴けるようになった。昨年暮れにホームランビンゴでお招きされた際ちょっとあり得ない刺さり方をした僕は、今回「負けすぎて機嫌が悪くなったので帰ります」制度の導入と行使が認められている。あらかじめ言っておくが僕は本気でこの制度を活用するので、できれば日没までには来て欲しい。
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ポップ上ではWイベントと表記されているが、『ふっトビウオ』のお披露目イベントの心づもりだ。まずそもそもポンリーに強い拒否感があるらしい。これをなんとか払拭できたらなあ、というのが僕と社長の念願だ。「7が8枚」が罷り通ったからにはポンリーもいけると確信している。
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ただ、特殊麻雀も麻雀なので打ち込みの量と質がどうしても必要になってくる。凡人は少なくとも100時間スケールで打ち込まなければ特定のルールの麻雀を『理解した』ことにならない。例外は分かり易く言えば天鳳位クラスの熟練者で、お知らせさんやヨーテルさんは初手からかなり要点を押さえた打ちまわしをしていた。特にお知らせさんはオロチに対する造詣も深い。
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僕も凡人の側だ。雀荘に足繫く通いトレーニングをしないと咄嗟にポンの声が出なかったり、逆に拙い牌で鳴いてしまったりする。再現性のある強さを維持する為には日々の打ち込みが必要不可欠。それはみなさんも勿論ご存じだろう。
日々
名古屋でふっトビウオを打つ為の選択肢は少ない。現時点でフリーがあるのは今池かんとりーだけ、それも月火の曜日限定開催だ。なんだかこれから増えたりもするらしいが今の所は一番客の薄い帯に配置されている。シンプルな冷遇である。
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とはいえそれでも打つに越した事はないのでなるべく日々通うようにしている。仙台入り前となればモチベも高まるというものだ。そしてそれはジンさんも同じだった。
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もしかしたらご存じない方もいるかもしれない。念のため説明するとジンさんは僕の出した新作を身内や仙台に持ち込んでは初心者をボコす事を旨としているので初狩りのジンと呼ばれる東北一の雀ゴロである。最近は仕事で名古屋に引っ越してきてAV男優の様に物腰柔らかでいつもウフウフと笑っている。パンダ社長が名古屋に出張に来る際にはホームランビンゴのセット面子として共に駆り出される仲だ。
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元々行くつもりだったので渡りに船。夕飯を済ませて時刻は20時半、店に着くと既にメンバー1入りで回っていたのでバトンタッチした。「ここで交代かよー」とメンバーのYはギーギー騒いでいる。冷えた席か、とややげんなりする。
麻雀
案内されたのはラス席だったのでサイコロを振って出親を決め直す。ふっトビウオは出親がホームランから始まる。後から入ってきた人間が開局から有利にならないように、という仕組みである。同卓はジンさんと五等大好き会社員の世チャン。運の世界チャンピオンの略で週末はわざわざ水道橋まで遠征して勝った負けたに興じる物好きな客だ。麻雀中は色白で細身の外見からは想像もつかないようなデカい声を張る。
サイコロは6。牌プッシュ(*)を挟んで向かいに座る上家の世チャンが出親になった。「またかよ、ジンさん全然親やらないじゃん」と腐すが有利には違いないのでやや嬉しそうだ。ジンもまんざらでもなさそうにウフウフと笑っている。どうやらジンさんの調子がすこぶる良い(**)ようだ。
*牌プッシュ…牌山を押し出す為だけに麻雀用具のささき商事が開発した黒光りする超高性能ハイテクマシーンの事。マツオカ謹製目に優しい緑のゴッドハンド(通称戦車)と人気を二分している。
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**調子がすこぶる良い…ふっトビウオはルールの都合上、トビラスを引かない限り出親が回ってこないので出親をやらないのは好調の証だ。めちゃくちゃしていると2時間は回ってこない。
いよいよ対局開始。手牌が上がってくる。
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やや終わっているが、手牌に減点方式ではなく加点方式で向き合えるのがふっトビの良い所だ。取り敢えず貴重な両面ターツではあるがドラの8pも含めて1p8pどちらも叩く決心をした。そこから親の切る白中に合わせていると3巡目にこの手形(てがたち)に発展。
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