![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/22875207/rectangle_large_type_2_35bc66f1e0c84368ba1a9e60b0738e5f.jpeg?width=1200)
ヴァイキング旅行2019年イギリス③〜ヨーク後編〜
旅行から数年経ちました。
海外旅行も解禁ムードになり、またいきたいものです。
そして、だいぶ記憶が曖昧なまま続きを書いていきます。
スタンフォードブリッジ
さてヨーク駅からバスに乗り、東へ13kmほど行ったところにあるスタンフォードブリッジへ向かいます。
緑に囲まれたヨーク郊外の道を走る事30分ほど、村の中を流れる川にかかった橋を渡るとスタンフォードブリッジに到着しました。
バス停や飲食店がある中心地から先は住宅地が広がっていて、静かな村という印象を持ちました。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42301726/picture_pc_45080da177fd7b5d8a266557289c4c31.jpeg?width=1200)
村を南北に分けて流れるダーウェント川にかかっている橋がこの村の名前の由来を表しています。
写真の橋は18世紀に造られたものですが、この地には古くはローマ時代から砦が築かれ街道のために橋を渡していたとか。
中世盛期までヨーク一帯は湿地が広がっており、その中で陸路をつなぐ橋はローマ時代以降も大きな役割を果たしていたのでしょう。多分。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42303261/picture_pc_20a5670c6098d610e970daf34971e906.png?width=1200)
(Wikipediaのヨークシャーの記事内にあるパブリックドメインの画像をお借りしました)
何故この村に来たかというと、ここはスタンフォードブリッジの戦いの舞台となった地だからです。
1066年にノルウェー王ハーラル3世“苛烈王”がイングランド王位を狙って上陸し、迎え撃ったイングランド王ハロルド2世とこの地でぶつかり、激戦の末ハーラル苛烈王は戦死します。
ヴァイキング時代は793年のリンディスファーン修道院襲撃に始まり、1066年のこのスタンフォードブリッジの戦いによって幕を閉じたとされています。
それ以降ヴァイキングによる大規模な軍事侵攻は行われず、イングランドに残っていたデーン人の勢力も、この後ヘイスティングスの戦いでハロルド2世を討って王位についたウィリアム1世“征服王”に駆逐されその姿を消します。
ヴァイキング時代の最後を飾る王となったハーラル苛烈王は若くして国を追われた後、ロシアに渡り大公に仕えたり、ビザンツの皇帝のもとでヴァリャーギ親衛隊の隊長を務め各地に遠征し勇名を馳せたりとエピソードに事欠かない人物で、私はヴァイキング時代の王の中で彼が一番好きで、その王が最期を迎えた地であるスタンフォードブリッジはヨークに行ったら絶対に行きたい場所でした。
村内の散策へ
村の中心部、ダーウェント川に沿って伸びる道路の傍に記念碑が立っています。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/40936407/picture_pc_9895058ff4b11903b8ac47e6d50811a5.jpeg?width=1200)
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/40937019/picture_pc_fae9e011d19a97310540e305f7519b84.jpeg?width=1200)
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/40936999/picture_pc_16246644981444f337ebeaa4de8d4ff6.jpeg?width=1200)
スタンフォードブリッジの戦いの記念碑です。
もちろんイングランド王のハロルドの勝利を讃えるものですが、形として戦いの記録が残っているのはやはり嬉しいです。
近くに川沿いの緑地を歩く散策路があったのでそちらの方も散歩してみました。
写真は撮っていませんが地元の方が犬の散歩をさせていたりと、緑に囲まれた素敵な道でした。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42157128/picture_pc_189e268742adb359929bba0c29c8603f.png?width=1200)
こういった案内があると英語での動植物の名前、特に通称がわかってありがたいですね。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42157436/picture_pc_33f9f3db9a5d9c6e57214f1f7e862ce5.png?width=1200)
エルダーベリー。案内にも載っていたエルダー(西洋ニワトコ)の実がなっていました。
一粒二粒とって食べてみると野苺と似たような素朴な甘味があります。これも貴重な体験ですね。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42158423/picture_pc_fd889f4e591380b4e85efd30956e545c.png?width=1200)
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42158419/picture_pc_99fa705eae0bb2b8e0774ad3ab4d61af.png?width=1200)
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42158421/picture_pc_399ef298c9f08c42b3f7fb2c3ae0dd99.png?width=1200)
こちらはダーウェント川の川縁です。柳の木が河岸を覆っていて良い雰囲気。
やはり川の流れが穏やかなのが日本人としては印象的でした。
村の中にはヴァイキングロードと名づけられた道があり、ヴァイキングに因んだものもいくつかあって見ていて楽しかったです。
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42158608/picture_pc_bed386108523b0624b37287b47c61cd4.png?width=1200)
バス停の待合所。
戦いを描いたものでしょうか。良いですね。
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42158825/picture_pc_55b0cfcc3b221b9d5b7b03e74c390631.png?width=1200)
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42158827/picture_pc_220f065c848710e13b640a6e116e4268.png?width=1200)
これはおおっとなりました。
ヴァイキング船を象った美しいプランター。大作ですね。
作られた背景とその来歴が述べられていました。
最後にいよいよ戦場跡へ向かいます。
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42162707/picture_pc_82a4990b38e37a2a7898ba3e69a8b792.png?width=1200)
![画像15](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42162711/picture_pc_ca0c5de27a427163f78ee5ecab0d03ad.png?width=1200)
住宅地の奥に進むと畑が広がる手前に記念碑がありました。
ここが戦場となった場所のようです。
スタンフォードブリッジの戦いの経過が細かく書かれています。
![画像16](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42249855/picture_pc_4f9aeee46283f43da873b56bb104a8ba.png?width=1200)
記念碑の向こうの戦場跡には一面の小麦畑が広がっていました。
しばし立ち尽くして小麦畑を眺めた後、畦道に咲いていたポピーを一つ二つ手折り戦没者へと記念碑に手向けてその場を後にしました。
スタンフォードブリッジからバスでヨークに帰ります。
![画像17](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42250137/picture_pc_7ba5f5772408e450bbed6ec435715fd1.png?width=1200)
帰った頃には20時を過ぎていましたが、まだ明るかったです。
疲れていたのですぐ宿へ帰ってそのまま寝ました。
ヨーヴィックヴァイキングセンターへ
翌朝、宿で朝食を頂きます。
![画像18](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45561053/picture_pc_b8510bacf41a499a5a84de3f81fdf498.png?width=1200)
フルイングリッシュブレックファストです。
朝食が自慢のB&Bということで、美味しい朝食が頂けました。
左の黒く見えるブラックプディングが特に好みの味で美味しかったです。
宿をチェックアウトして、本命のヨーヴィックヴァイキングセンターへ向かいます。
宿からヨーヴィックヴァイキングセンターへは少し歩きます。
センター内は大きなバックパックは持ち込み禁止で、サイト内で近くの預かり所で預けるようにと書かれてあるのでそのつもりで重いバックパックを背負い、ようやくついたと思ったら、近くにはなく一度駅まで戻ることに。
駅のとなりでバックパックを預けたら7£。まあまあいい値段しますね。
気を取り直して列に並びます。夏休みだったのかけっこう行列がついていました。
この日は日が照り付けていて汗ばむ陽気でなかなかしんどい。
本来は予約してあったので並ばなくてよいはずだったのですが、飛行機の遅延で予約日に行けず並ぶことに。
でも列の調整のために立っているヴァイキングの格好や、同時代の女性の衣服を着たリエナクターさんを近くで見られてよかったです。
毛織物の衣装はとても暑そうでした(写真撮らせて貰えばよかった……)
いよいよヨーヴィックヴァイキングセンター内へ入ります。
はじめのフロアはガラス張りの床の下にコッパーゲートの発掘現場が広がっています。
出土品や遺構などをガラス越しに見ることができます。(これも写真撮るの忘れました……)
次に一番の目玉である再現されたヴァイキング時代のヨールヴィークの町をライドに乗って見て回ります。
日本語の音声解説もあり、満面の笑みで眺めていました。
機械で動く人形たちが声つきで出迎えてくれます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61892972/picture_pc_e02bfa59657a1ff38fd6ea13bf49e030.png?width=1200)
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町民や、魚を捌く漁民、商人の生活がありありと表現されており、何かが腐ったような臭いも再現されて漂ってくる凝り用であっという間の楽しいライドでした。
ライドを降りると、発掘品が展示されているコーナーにつきます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82835656/picture_pc_0ad324c378617038ab781c3026c8363e.png?width=1200)
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ナイフや靴、櫛や工具類に楽器など保存状態もよく素晴しい収蔵物の数々でした。
出口の前にショップがあり、再現品の角杯やヴァイキング時代のボードゲームのネファタフルなど、マニア垂涎のグッズがたくさんありついつい財布の紐が緩くなってしまいました。
レプリカの斧などもあり、目を惹かれます。
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たのしい観覧を終え、ヨーヴィックヴァイキングセンターを後にします。
出たところにある広場でヴァイキングハンバーガーなる屋台を発見。
イノシシの肉のパテなどヴァイキング時代の料理を彷彿とさせるワイルドな具材があり、一つ注文しました。(写真ありませんソーリー!)
ハンバーガーと紅茶で腹ごしらえしつつ、これからマン島へ向かいます。
マン島へ
マン島行きのフェリー乗り場のあるリヴァプールへ移動するためヨーク駅に着くと、機械の故障でクレジットカードが使用不可になっていました。
念のために両替しておいたポンド札がここで活躍しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1686234948695-stHrmwVwQS.jpg?width=1200)
リヴァプールは美しい都市です。
3年前、同じくマン島行きのフェリーに乗るため訪れたことがあり、乗り遅れた苦い思い出があるため早めにフェリー乗り場に。
ガラガラの待合室で自販機のポテトクリスプとアイスを食べてごろごろしていました。
時間とともに乗船する客がだんだん増えていくとフェリーも入港してきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1686235302336-LySkAVHJiw.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1686235307636-J5SG4ySR7g.jpg?width=1200)
乗船して一路マン島へ!
マン島の主都ダグラスへは4時間ほどかかります。
続きは気が向いたら書きます。