数年ぶりにGlideでPWA風Webアプリを作ってみたら色々進化してた
ディレクターの高橋です。広報の山口がAdaloで店舗アプリ作ってみたということで、わたしは Google スプレッドシートから PWA っぽい Web アプリが作れる「Glide」をがっつり使ってみました。
実は 2020-21 年頃に一瞬話題になった際にがっつり触ってまして、「千葉で電源・Wifiがあるカフェ・コワーキングスペースまとめ」という Web アプリをリリースできるところまでは学習していたので、割と語れる内容は多いと思います。
そもそもGlideとは?(知らない人向け)
「Google スプレッドシートの項目リストから、簡易的な Web アプリが作れる」というノーコード開発ツールです。
セルフサーブ(担当者が全部自分でやる)型ノーコードの競合としては Bubble・Adalo・FlutterFlow なんかもありますが、同じスプシベースなので Google が提供する「AppSheet」が最大の競合です。
「PWAが作れるツール」と紹介されていることもありますが、PWA という概念・哲学を提唱した Google のガイドラインから考えると成果物は PWA ではなく Web アプリだと思います(PWA に関しては当社ブログでも詳しく解説しています)。
数年前から進化してた部分
ノーコード開発ツールっぽい「ページ制作機能」が登場
要素を選択して配置してリンクやデザインを編集する、というのを全部マウス操作で完結できるブロックレイアウト的なエディターです。ブログメディア用 CMS の記事編集画面とかのレベルではなく、「ここは 2 カラムで要素並べる」とかできるので HubSpot の HTML メールエディタみたいなものです。
作ったページを既存のページ本文中とかハンバーガーメニューに追加するのもマウス操作で OK なので、アプリのガワはかなり幅広く作れるようになっています。
このへんは当社が提供しているアプリプラットフォーム「Pasta」も同じことができますが、ノーコード開発ツールを名乗るならテキスト・画像・ボタンなどを組みわせて自由にページを作成・編集できて当然みたいな時代になってきたので、良いアップデートだと思いました。
より PWA っぽく進化中
また、プレビュー機能としてついにプッシュ通知が使えるようになるとのこと。Web アプリ・PWA のプッシュに実用性はどれくらいあるかという話はさておき、ロマンはありますよね。
オフライン利用は不可で、キャッシュで爆速読み込みとかもあんまりできてる感じはしないので、ここを最優先に開発してる感じですね。
※「ホーム画面にインストール」のポップアップと、インストールした際のアイコン追加・スプラッシュ画面表示・URL アドレスバーを隠したネイティブアプリ風 UI に関しては昔から変わらず使えます。
トレードオフな部分
リリース当時に話題になった時点では、あくまで「スプレッドシートからさくっと Web アプリ作れるのすごいよね」って感じで、作りこむ想定ではありませんでした。
当時と比較するとページ作成機能だったり「かゆいところに手が届く」UI になってたりと良い点も多いのですが、無料プランではスプレッドシートの更新が自動で同期されなくなったので、ほぼ実運用が不可能といえるものになりました。
月 49 ドルのプランか 99 ドルのプランは必須になり、個人経営の店舗やフリーランスのイベントオーガナイザーなどにとっては(費用対効果が明確になりづらい成果物なので)痛いと思います。だからこそ売上に分かりやすく貢献できるプッシュ通知はマスト、という開発方針なのかもしれません。
まとめ
あの頃話題になったツールの今、ということでニュース的にさくっとお伝えしてみました。
実際にどこまで作れるのか
良い点と悪い点をもっと深堀り
実際に作る際のテクニック
ド競合の AppSheet も触ってみた上での比較
など、より詳しい内容は当社ブログにありますので、気になった方はぜひこちらもご一読ください!