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はじまりはいつも雨(2024全国社会人サッカー選手権初日)

出場している選手の年代にはピンと来ないタイトル。

全社(全国社会人サッカー選手権)

全社と地域CLは、最も過酷な大会というように昔、宇都宮さんの本で読んだ覚えがあります。
勝ち上がると5日間連続で試合。体力的にも日程的にも社会人には辛い大会ですね。

全国社会人サッカー選手権大会は、日本プロサッカーリーグと日本フットボールリーグの所属チームを除く日本サッカー協会第1種登録の社会人チームを対象として毎年10月頃に開催されるオープントーナメント大会である

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出場するのもハードルが高い大会です。翌年開催の国体のリハーサルにもなっている大会とのことで、2025年に滋賀県で国体が開催されるため、2024年の全社は滋賀県開催となっています。
エリース東京FCが出場しなかったら、観てみようと思わなかったかも。ちなみに
地域CLは、クリアソン新宿がJFLに昇格した敏子に東京開催だったので観に行きました。対戦相手は、お京都だったかな。

全社初日は雨降り

大会初日、2024年10月19日(土)。滋賀は雨降りのようです。
11:00キックオフの福山シティとSHIBUYA CITYの試合を観てみます。
どちらもフルマッチを見るのはは初見かも。

福山シティに関しては、新卒監督として小谷野拓夢さんが就任していたり、「13歳のサッカー戦術分析」でTwitter戦術分析界隈を一部沸かせていた宮下さんがスクールコーチに就任するなど、変わった取り組みをしていたので、気になっていましたが、なかなか試合を見る機会がありませんでした。評判では、中国地方では最強だが、全国では…といった感じでしたが、どうなのか。

一方のSHIBUYA CITYですが、数年前に前身のTOKYO CITYという名前の時に、ネットで見かけて(当時、区リーグ?)なんか、リアルサカつくみたいだなと思って、ちょこちょこと情報を追っていました。ユニフォームがかっこいいなとか。
気づけば、元Jリーガーがプレイしてたり、増嶋竜也監督になってたり。テレビとかでも見かけるようになってた。試合の方は、ハイライトを見たことがある程度です。

さて、試合。SHIBUYA CITYの戦い方が今ひとつよくわからないのに対して、福山の方は、とてもわかりやすいサッカーという感じ。しっかりしたプレスでSHIBUYAのビルドアップをうまいこと阻害している。保持の時も押し込むシーン多し。

SHIBUYAは、きっとスタイル通りのやりたい事が出来てないんだろうな。でも、何度も結果オーライ的な攻撃で福山ゴールに迫っていたので、望んだ形ではなくても先制するんじゃないかなと思っていたら、案の定、前半終了間際にCKから先制。きれいな形に拘らずに実を取ったという感じか?
まあ、先制されると焦りますから、今までうまくSHIBUYAのビルドアップを阻害していた福山のプレスに綻びが。SHIBUYAにボールをうまく回されはじめたところで前半終了。
45分ハーフだったら、SHIBUYAに追加点入っていたかもしれません。そのくらい勢いが明らかにSHIBUYAに傾きました。ハーフタイムで両チームどんな指示がありますかね。面白くなりそう。

SHIBUYA CITYは、後半に入って前からプレスに行く形に変えてきました。前半はハーフくらいまでは、様子見だったのですが後半開始から積極的に前からボールを追い回します。これが元々のスタイルかな。選手たちの動きが良くなってる。ハーフタイムでギアを上げるよう指示が出たのかもしれません。(2日目の試合も見ましたが、前からプレスしていたので、これがいつもの形なのでしょう)
福山シティの方にあまり工夫は見られませんでした。前半と同じような戦い方のように見えました。こうなると、プレスのみならず、SHIBUYAの守備自体が落ち着いていて、安定していたので、福山シティにボール保持されても全然怖くなかったんじゃないかな。SHIBUYAの選手たちは、すごく落ち着いていました。キーパーの好守で2点くらい防いだのもあり、見事なクリーンシートでSHIBUYAが、初戦突破。

見事な勝利

リーグ戦だったら福山シティの方が上位に行くかもしれません。弱いチームとは思えませんでした、ただ一発勝負には、それなりの戦い方があります。SHIBUYA CITYは、しっかりとプランを立て、試合に臨んだのでしょうね。

そして本命、エリース東京FC!

午後にはいよいよエリース東京FCの試合が。会場によっては、ひどい雨のところもあったようですが、エリースの会場は、雨は降っていないように見えます。山間の空気の良さそうなグラウンド。木々から立ち昇る水蒸気が趣深い。滋賀の空に山口監督の声が響きわたる。

前の試合が押したので、13:45キックオフ。相手は、地元滋賀県のチーム、レイジェント滋賀。全くどんなチームなのかわかりません。実際に出場するチームはある程度スカウティングはしているでしょうから、お互い全く白紙で臨むことは無いでしょう。でも、地域リーグにエリース東京のようなスタイルのチームが他にあるように思えません。初見で、簡単に対応はできないはず。
配信で見る限りでは、芝の状態があまり良くなさそう。江戸陸の件もあるので、どうかなと心配していたけど、ボールをめっちゃ繋げてる。クリーンに前進できてる。おそらく保持は6割超えてる。まあ、保持率はだいたいいつも通りではありますが。
ビルドアップは相手を動かしてラインを越えていけている。リーグ最終節では、なかなか越えさせてもらえなかったからね。

鋭い縦パスも効果的に入っている。7番凜星のところまでは結構綺麗に繋がっている。
8番竜也がキレキレか。中盤を支配しています。
前半の終盤に相手の圧が高まったが、DF陣が良く凌いでピンチを防ぎます。
良い時間帯に、相手ゴール前でFKのチャンス。ボールをセットするのは、もちろん6番鯰田。立ち姿で既に決めてくれそうな雰囲気を出している。期待通り、最高の飛び道具、鯰田FKで先制。
完全アウェイではあるけれど、エリース東京 の良いところを見せられてるんじゃないかな。

後半に入っても、エリースは、ボールを握ることでリズムを作り、ゲームを支配できていたように思える。ちょっとヒヤヒヤする場面も作られてはいましたが、守備もバランス良く失点を許しませんでした。
欲を言えば、追加点が欲しかったのですが、大会初戦は難しいとも言いますしね。嬉しい勝利となりました。

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