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リーグで積み上げてきたもの(2024全国社会人サッカー選手権2日目、3日目)

全社初日の雑感のタイトルを内容とはほとんど関係なく「はじまりはいつも雨」としました。考えてみたら、「思い出はいつの日も雨」と歌った人もいましたね。長崎は今日も雨だし、歌の世界は、雨ばっか。

そして2日め

全社2日目は、雨降っていませんでした。サッカーするには良いコンディションかもしれません。

初戦を突破したエリース東京FCの対戦相手は、コバルトーレ女川。2024シーズンは、東北リーグ1部の3位のようです。東日本大震災の報道で良く名前を目にしたクラブです。

連戦なので当然ターンオーバーしたスターティング11。この先、勝ち上がると5日間の戦いですからね。
メンバー構成を見ると、CB3枚でガッチリ守る狙いがあるのか?5番村田も守備力高いし。
それでいて守備偏重というわけでもなく、最終ライン21番宮田と4番岡田の2枚からいいボールを供給できます。そして、10番松岡ジョナタンがFWに入りました。9番ホギョンとはタイプは違いますが、頼れるエースの登場でテンションも上がります。

試合がはじまると、実際にCBから良い縦パスが何度も入っていました。21番宮田が真ん中から持ち上がって1stラインを超えてパスを入れる姿が良く見られました。
前半24分に待望のジョナゴールで先制!攻守にわたって、狙い通りの展開かな。

この試合も保持は6割は軽く超えているでしょうね。関東リーグと違って対策されていないのか、昨日に続いてビルドアップは比較的安定してラインを越えていますね。画面で見る限り、常に複数のパスコースを確保を出来ているように思えました。

しかし、特筆すべきは守備です。DFに関しては中を使わせないことを徹底してやっているようで、うまく統制が取れています。コバルトーレはプレッシャーが比較的軽いサイドからクロスを入れる攻撃に誘導されているように見えました。エリースの選手は中でしっかりボールを弾き返し、ゴールを許しませんでした。
試合終盤にかなりコバルトーレは、攻勢を強めてきたので、見ている方はヒヤヒヤしましたが、選手たちは集中力高くディフェンス出来ていました。このあたりは、本当に関東リーグ1部で揉まれた成果が出たのだと思います。

結果、連日のクリーンシート。山口監督は、スタメン構成だけでなく、交代含めたチームマネジメントで勝利を手繰り寄せたと言える展開でした。
ウノゼロ志向のチームではないエリースが、2日続けてウノゼロで勝ち切ったのはとても大きい。戦術面がクローズアップされがちなエリースですが、メンタル面も強くなっているところを見せてもらった気がした試合でした。

運命の3日め

全社3日めです。5日間の日程のちょうど中間ですね。
エリース東京FCは、前日の勝利でベスト8、準々決勝に進出しました。東京勢というか関東勢として唯一の勝ち残りです。
対戦相手は、ジェイリースFC。九州リーグ2位の強豪です。SNS上では、エリース・ジェイリースのリース対決なんて言ってる人も。

初日、2日めと土日の休みだったので、リアタイ視聴が可能でしたが、月曜日の13:30キックオフはちょっと無理。仕事終わったら結果をチェックしようと思っていました。

そんなに入れ込んでいるつもりはなかったのですが、試合結果が気になってモヤモヤしてしまっていました。もう、試合は終わっているからタイミングを見計らってSNSをちょっと開けば、すぐに結果はわかるのですが、落ち着いてからしっかり確認しようと決めました。

業務も終わって一呼吸ついて、Xを開きます。#全社で結果をポストしている人はたくさんいる(Jリーグと比べたら微々たるものですが)ので、すぐに結果はわかりました。

0-0で80分を終了し、PK戦 3-5で、残念ながら準決勝には進めませんでした。

試合後のインタビューで、山口監督はこう言っていました。

「やれることは全部やったかなと思う。本当にPK戦はどうなるかわからない。ジェイリースさんはすごくPKが巧かった。正直、今シーズンで一番内容がいい試合だったと思うし、保持して、ゲーム展開を安定させて、 交代のところも含めてやれることは全部やったかなと思う。ただやっぱり最後、得点を獲りきれなかったところはもう今シーズンずっと課題だった。そういう部分も含めて、出来ることは全部やった上での結果なので、悔いはない」(山口監督)

TOKYO FOOTBALL

内容が良かった、いいゲームだったというのは、他の人も言っていたので、結果はわかっているものの、見逃し配信で試合を確認しました。
この大会のここまでの試合運びと同様に、相手を動かして、パスを通し、ゴールに迫る攻撃、DF陣だけでなく、意思統一された守備でピンチを防ぐことが出来ていました。

3試合連続で無失点。トーナメントの試合運びとしては、最高の展開だったと言えます。これを、メンバー入れ替えしながら出来たということは、特定のメンバーに依存するのではなく、チーム全体が同じ絵を描けていたということです。リーグ戦では、守備面で綻びが見える試合もありましたが、今大会では、そこがすごく改善されていました。

PK戦はもう仕方ない。もちろん止められてしまった選手やGKからすれば、仕方ないでは済ませる事はできないかもしれませんが、ジェイリースFCがPKに異様に強いチームだったということです。実際、次の試合もPKで勝ち上がっていましたし。

今シーズンは、選手もチームもかなり苦しい思いをしてきたと、外から見ているだけでも、感じられましたが、苦しいだけで終わらせなかったんだなと、この試合を見て思いました。

これで、2024年のエリース東京FCの公式戦は終了とのこと。
今週末から、KSL市原ATHLETAカップというカップ戦が始まりますが、これで今季のスケジュールが本当に終わるのですかね。
全社のあと、多くの選手・スタッフが今週末を振り返って、悔しさと手応えとをそれぞれポストしていました。このカップ戦で、シーズンを昇華させられることを期待します。

おまけ 猫には敵わない

多くの方が言及していましたが、youtube配信のハーフタイムに入る画像が癒やしになりました。

猫はずるいよー

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