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【随考】私がコロンボ刑事から学んだこと
私が子供の頃、アメリカの刑事ドラマ「刑事コロンボ(原題: Columbo)」を父親がバカみたいにテレビで観ていた。終いにはDVDボックスセットを買う始末。だからといって殆ど観ていないのだ。しかしそのお陰で、私は3つほどコロンボ刑事から学びを得ることができたのだった。
①「優秀さ」を分かりにくくする
いつもヨッレヨレのトレンチコート姿。髪もほぼ手入れをしていない。見てくれから相手に「自分よりも下の人間だ」と思わせる。大したヤツじゃないなと思う。
②とにかく足繫く通い、相手と話しをする
「また、コイツ来やがった」と思う。時には「雑談」としか思えない話しかしない時も。しかしこうすることによって相手は段々と疑心暗鬼になる。結果、ボロを出してしまう。
③相手に「もうダメだ」と思わせることこそ重要
人間というものは「まだ大丈夫」と思っている間は頑張り続けるもの。犯人が「ああ、もう隠し通すのはムリだ」と思うまで矛盾点や証拠を突き付ける。
その頃の日本の刑事ドラマの刑事といえば、怪しいと思われる人間を署にしょっ引いては、机を叩いて大声を出し、白熱電球を相手の顔に近づけ、頼んでもいないカツ丼を食べさせる、というやり口だったにも拘らず。
そういえば大学の「水理学」の先生がコロンボ刑事に激似だったので、私は「ピーター・フォーク・ジャパニーズ」と呼んでいた。友人はピンと来なかったみたいだけど。