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弾性変形と塑性変形
「ばね」に限らず、大抵の物質の固体には「弾性域」と「塑性域」があり、弾性域での変形は応力(簡単に言うと「力」)が取り除かれれば元の形状に戻ります。しかしながら応力が降伏点を超えてしまうともう元には戻りません。
応力のかかる材料、例えば、「パンツのゴム」や「計りのバネ」から「ジェット旅客機の翼」や「東京スカイツリーの骨組み」に至るまで、全て想定される応力(加わる力)が弾性域内になるように設計されています。
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私は精神科医でも無ければ心理学者でも無いですが、恐らく、人間の「こころ」も同じだと思います。様々なストレスに晒された場合、それがその人の弾性域内であれば元の状態に戻りますが、降伏点を超えてしまうともう元には戻らないのではないでしょうか。