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ここからは未知、


スタンドにいる全員が固唾を飲んで見守った。


左手から放たれたボールは緩やかな弧を描いてキャッチャーミットに収まった。


『ゲームセット!!!!!!!

大社高校108年ぶりの夏2勝ー!!!!!』


その瞬間抱き合っていた。

同じ釜の飯を食べた仲間たちは勿論、後ろの席にいた名前も知らないおじさん、そしてTAISHAのユニフォームを着た小学生と。

頬を流れる涙は、どこか1回戦の時の"それ"とは違うものだった。




中学2年生の夏。


かじりつくようにテレビを見た。


早稲田実業の初優勝、斎藤佑樹投手の熱投に沸いた。

あの日、甲子園への想いが一層強くなった。


大社高校に進学し、野球部に入り、寮にも入った。

3年間ガムシャラに練習した。

最後の夏はスタンドで応援してた。

いや、最後の夏"も"。




あれから、18年。

母校がベスト8進出をかけ、早稲田実業と対戦する。


夢みたいだけど、夢じゃないのだ。

高校一年生の時に出雲大社の平成の大遷宮(神様の引越しみたいなもの)を見た時に『60年ぶりだから、次はいつ見れるかわからんけんねぇ』と先生は言ってて『ほぇー』ってなって全く実感は持てなかったのだが、今回の108年ぶりって、もうそんなレベルでも無くていまだに夢見心地というか、もはや『訳がわからん』である。


正直ここまで来たら"何も言える事はない"のだ!(そもそも最初から何も言える立場では無いけど)


言葉を選ばずに言うならば




完全に手が離れた



である。

 

もう凄すぎて、凄すぎるのである。


そんな凄さが、今まで感じていた自分の甲子園物語への憤りや悔しさを吹き飛ばしてくれたのだ。


まさに成仏。


完全に成仏!!!



あの頃の自分さよなら。


そんな晴れやかな気持ちなのだ。



だからこそ、今、OBとして出来る事は精一杯応援する事で(様々な形があります。)、選手、そして在校生の皆さんに気持ちよくこの夏を過ごして貰らう!と言う事であり、ここからはOBとかで無くイチ高校野球ファンとして応援させて頂きます!!!!!


中2の夏に戻った気持ちで晴れやかだ。


今回、球場で

『こうた久しぶり!元気?』

と声かけてくれた皆さんありがとうございます。

10年以上"バチョフ"として生きてきて、本名までバチョフに変えた自分としてはとても懐かしい気持ちになりました。


そして、それ以上に、

『バチョフだ!バチョフ写真撮って!』

と沢山言ってくださった(在校生の方も含めて)事本当にありがチョフでした!

感謝のチョフチョフミーです!!!


1回戦のインタビューで馬庭投手が仰っていた『歴史を変えるというよりかは、自分たちの中では3年間なので…』

と言う言葉にハッとさせられたというか、過去も大事ですが、バチョフ自身もしっかり今を生きて生きたいと思いました。

さよならこうた!

行くぞ!バチョフ!

ありがチョフ大社高校!!!!!!!!

待ってて未知!!!!!!!!

と言う事で今から大社高校の応援に行ってきまーす!!!!!!

チョフチョフミー!!!!!!!!



良かったらサポートよろチョフチョフです!!!🥺🥺🥺 励みになりまチョフミーーーーー!