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掌編「うんこって何だろう」@爪毛の挑戦状
あだ名「うんこ」の僕が考える。
東雲 胡太朗だから、小学生の頃は気づけば「うんこ仙人」と呼ばれていた。「仙人」は色々あってついたものだが、「うんこ」と呼ばれて虐められたとかは別になかった。
更にあの頃は、駄菓子屋でウンコ系のものが流行った。金色ピカピカのウンコなど、レアでみんな欲しがっていた。
中学にあがると、あだ名は「仙人」になった。「うんこ」が取れたのだ。
以降、僕が「うんこ」と呼ばれることはなく、僕が「うんこ」と呼ばれるの機会は小学生からの友人が酔った時だけになった。
心が成長し大人に近づくと、軽々しく「うんこ」と口に出来なくなる。
「うんこ」は、自由と成長の証。
いつかは卒業するもの。
あ~、うんこうんこ。
うんこって良いよな、なんか魅力的だ。
(329文字)