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こつこつ覚えるだけが単語の勉強法ではない

単語を覚えるために単語帳を使った人も多いと思います。今日は、"plunger"という単語について話します。この単語を知っている人は多くないかもしれません。単語は使わないと忘れる、と言われていますが、心が揺れ動いたときに出会った単語は、なかなか忘れません。

ピンチのときに出会った単語は忘れないのでは?

アメリカに滞在していた時に、大学の寮に住んでいたのですが、2部屋で共同で使用しているバスルームのトイレが詰まってしまったことがありました。
運営スタッフに電話すると、スタッフがすぐには行けないとのこと。
そこで、ルームメイトと相談して、自分たちで直してみようと考えました。
そして、運営スタッフから、詰まりを解消する例のアイテムを借りようということになりました。(食事中の方、申し訳ありません!)

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これ、なんというか、知っていますか?「ラバーカップ」と言うそうなのですが、
当時、日本語でもこの名前を知らなかった私たち。
英語で何というのか、知るはずもありません。
そもそも、アメリカにこんなものがあるのか!?
とりあえず、運営スタッフに話してみることに・・・。
たしかこんな感じで伝えたと思います。

Something is wrong with our bathroom. (バスルームの調子が悪い)
We can't flush at all. (流せないんだよ)
We're going to try fix it. (自分たちで直そうと思うんだけど)
Can I borrow ...umm...(貸してくれない?あの・・・)

ここで、当然言葉が詰まるわけです。
スタッフも、最初は他のバスルームを借りたいのかな?と確認してきたのですが、そうではありません。

単語帳に出てこないけど、生活に必要な単語

ここは、ジェスチャーしかない!
人生で初めて、あの道具を使うジェスチャーをやりました(笑)
思い出すと、とても恥ずかしい。でもあの時は必死だったと思います。
スタッフの方も途中で気付き、"Oh, you want a plunger, right?"と言って持ってきてくれました。

そっか、plungerって言うのか!
日本語でも正しい名称は知らなかったのですが。

無事、水が流れるようになりました!
一安心したところで、聞いた音を頼りに、辞書を引いてみました。

plunger        noun [ C ]
a suction device consisting of a cup-shaped piece of rubber on the end of a stick, used to get rid of things that are blocking pipes
                                                    [ Cambridge Dictionary ] 

たしかに、"plunger"ですね。
こんな単語、たしかに教科書や単語帳には出てこないだろうなぁ。

他のネイティブの友達に聞いてみると、「あ〜聞いたことあるね」くらいの反応。
私たちだって、日本語を全部知っているわけではないですもんね。

単語も「なるほど」と思った瞬間に、自分の言葉になる

これまで、学校のテストや試験のために、単語帳をパラパラとめくって覚える作業が主流になっています。私ももちろんそうでした。
しかし、たくさん覚えることと、学ぶ楽しさは別のところにある気がします。

あのあと、「ねぇ、plungerって知ってる?」といろいろな人に聞いて回りました。結果、それが覚えたばかりの単語を繰り返し使うことになり、定着したのかもしれません。

plungerは、次に使う場面はないかもしれません。
でも、こうやって知らないうちに自分の言葉になった単語は、きっと英語を話すときに、助けてくれているのだと思います。
これまで単語の覚え方に、「なるほど」と思うような場面を意図的につくれたら、自分の言葉として身につけていけるのではないかと思います。

もちろん、#単語帳やワードリストの類も、効果的な使い方はあります。
またどこかでお話しできればと思います。

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