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バッハ関連まとめ

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バッハ関連の記事についてまとめています。
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#ピアノ

【Portrait of BACH】三分でわかるバッハの素顔【祈り、歌え】

 クラシック音楽史上、数多の名曲で知られながら最も誤解されている作曲家と言えば、音楽の父ことバッハ(1685-1750)だろう。    学校教育で習うバッハ像はもとより、インヴェンションや平均律を通じて体感するバッハの音楽は、一種独特のものがある。    バッハの素顔とは?    珠玉のショートピースは無数にある。  これぞというものを三つだけピックアップしてみた。 祈るバッハ  セロ弾きのバッハは、踊りながら、祈る。  ここでは、通常とは異なる時間が流れている。  

BACH音遊び-対位法職人の休日-インヴェンションから平均律を超えて

 バッハのハ長調は、お手本のお手本である。  ド・レ・ミ・ファ・ソという最も基本的なテーマで、作曲家として、どこまでのことがやれるか。  ピアノで必ず通る道、しかしてこれこそバッハのハ長調の原点。  対位法の基本は、二声である。  では、これを三声に拡張するとどうなるか。  こうしていよいよ本格的なフーガの扉が開かれる。  ド・レ・ミ・ファ・ソという何のひねりもないテーマで、四声フーガが書けてしまう。(そして、それをハ長調からロ短調まで、全24の各調性に拡大することさえ

BACHオルガンコラールのモダニズム-オルゲルビュヒラインよりBWV641

 40秒ほどの、なんということもないコラールである。  それがバッハの手にかかると、こうなる。  原曲とは似ても似つかぬスーパーウルトラアレンジ。  話はそれだけではない。  300年前のドイツ・プロテスタント文化圏に特有の音楽は、そのまま現代人に直接響く。  コラール旋律はソプラノ、以下アルトテノールバスはほぼ伴奏に徹する、極めて古典派ロマン派的な音楽。だからそのままピアノで弾いてもなんの違和感もない。  これをジャズトリオでやっても、クラシックオーケストラでやって

なぜバッハとブルックナーは特別なのか-私のクラシック音楽遍歴

 聖地巡礼するほど好きな作曲家というのは、そうそういるものではない。ちなみに私にとってのそれは、バッハとブルックナーである。  バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750)は言わずと知れたドイツ東部で活躍したバロック時代の音楽家であり、ブルックナー(Joseph Anton Bruckner, 1824-1896)はウィーンで活躍した後期ロマン派時代の音楽家である。 1.音楽との出会いと別れ 今でこそガチガチのクラシック音楽ファン(それもドイツ

BACH平均律クラヴィーア曲集第1巻という愛-私的重要作五選

 バッハの《平均律クラヴィーア曲集第1巻》は、彼の音楽世界の「ミクロコスモス」である。 前奏曲とフーガという対比的な取り合わせ作品が全部で24セット。  ハ長調から始まるこの曲集は「ドレミファソラシ」にまつわる全24の調を順行する「宇宙旅行」である。  今回は本曲集の要となる作品五つを独自の視点で厳選。  紹介にあたっては、あえて前奏曲とフーガをそれぞれに切り分ける等、可能な限りコンパクトとなるよう心がけた。 1.嬰ハ長調 フーガ 小川的遁走曲-陽。  これぞまさしくバッ

G線上のアリア論-BACH音楽の普遍性(後編)アレンジの魔力と逸脱

 バッハの超有名曲をできる限り多角的に見ていく本稿について、前回は《パレストリーナからバッハへ》と題して、メロディや楽節構造の分析を通じて曲の魅力(旋律美と構造美)を再検討した。また、中世ルネサンスバロックに共通する作曲原理(旋律の重層化)を俯瞰し、バッハが過去の作曲家(特にパレストリーナ)から多くを学んでいたことについて指摘した。  前編はこちら。  後編となる今回は《アレンジの魔力と逸脱》と題して、『G線上のアリア』の様々な演奏を紹介する。  先入観を持たず、まずは聞