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2020年、WHOがマスクを推奨した理由~それはワクチンへと繋がっていく(後編)

2020年にWHOがマスク有効説をゴリ押しした前編に続き、今回は後編を綴っていきたいと思います。

そしてワクチンが完成した

2020年11月、世界中が待ちに待った(そして異常に短期間に仕上がった)ワクチンの治験結果が発表されます。皆さんも覚えておいでの95%有効論文です。

BNT162b2 mRNA Covid-19ワクチンの安全性と有効性

Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/nejmoa2034577

当時とても話題になりましたね(この論文はファイザーの提供なのだということも気に留める必要があるは思いますが)。

この論文は有効性とともに安全性が書かれており、そしてこの数か月後にもコホート論文が出るんですけれど、その件は一旦置いておきます。

この論文に嘘やゴマカシが一切ないものという前提で、まずは95%有効の根拠となる部分を抜粋します。

2 回目の投与から少なくとも 7 日後の Covid-19 に対するワクチンの有効性。

こちらの表が感染者数ではなく、発症者数を数えていること、2回目投与から7日後のみを数えたことに留意してください。プラセボ群に比べずいぶんと発症が抑えられているように思えます。衝撃的だったと思います

当然ファイザーの協力のもと行われた実験だった。

当時の私は、ワクチンにさほど疑いを持ってはいなかったのです。医学の素人ですし、免疫学等難しいことはわかりませんでしたから。しかし、このワクチンには魅力を感じませんでした。

だって、ワクチンを打たないプラセボ群だって発症率は3か月で0.9%です。それが0.04%に抑えられたからどうだというのだと。

そもそもが発症率が低い病気だった


それにもうひとつ重要なことがあります。そもそも私たち日本人は「感染も発症もしにくかった」のだということ。

この実験が行われたのは2020年7月27日~11月14日。同じ時期の日本(ついでに世界)の感染者数と感染率を調べました。

2020年7/27~11/14のファイザーmRNAワクチン試験における発症率と当時の日本の感染率

ファイザーの治験で2回目投与を受け7日経った後の発症率よりも、ワクチン未接種でプラセボも打ってない我々日本人の方が感染率が低いのです。
だとすれば、どこかの外国の方々がワクチンと同じかそれ以上の何かによる恩恵をすでに受けているということなのです。

「マスクが有効だった」ことにしないと困る理由

私が言いたいことがもうおわかりでしょうか。
もし我々が「私たちアジア人は新型コロナに感染しにくい(発症しにくい)」という理由について、交差免疫やBCG説などを信じてしまったら、今回のワクチンはアジア人には不要ということになってしまいます。すでに天然のワクチンを打っているようなものですからね。私たちが持っている福音よりワクチンが有効かどうかもわからないでのです。

しかしマスクや対策のおかげならどうでしょう。
「日本人はマスクをしているから」「台湾はロックダウンを徹底したから」等で感染率が低いのだったら、治験を受けた諸外国の皆様と同じような恩恵が期待できると言うわけです。

それでも当初、医師たちの30%、バイオ業界関係者は64%「早期接種を受けたくない」と答えていました。「安全性が検証されていない」のはもちろん、やはりまだ「ワクチンの有効性が十分に検証されていない」と考える人が多かったようです。さて、この人たちの何%が本当に接種したんでしょうね。

図3 医師が「受けたくない」を選んだ理由は?(N=2019) 医師を対象に、「早期に接種を受けたくない」を選んだ理由を聞いた(複数回答可)https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/20/12/11/07688/?SS=viewimage&FD=4485451

ワクチン論文には多くの疑問点がありますが、それはまた別の機会に。

ワクチンは進み、そしてなおマスク圧は高まる

2020年末、世界各国はすっかりマスクを受け入れ義務化されていきました。それこそマスクをしていなければ警棒で殴られ、罰金を徴収されるほどに。でも、欧米ではまだ新型コロナの流行は止まりません。しかたない、冬ですから。

そんなとき、日本より先にワクチンを打っていたアメリカのCDCはこんなことを言い始めましたよ。「マスクの2枚重ねと適切な着用によって、新型コロナウイルス感染リスクを著しく低下させる公算が大きいことが分かった」と。記事ではエアロゾル感染であることも指摘しています。わかってるくせに、さらに市民を誘導しようとしていることが見え見えですね。
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-usa-masks-idJPKBN2AA2PV

世界がマスクをつけ始めても感染者が減らないのは「マスクを正しくつけないからだ」とおっしゃる。人々は「マスクを正しくつけることができる日本人だったから新型コロナで最悪の事態にはなっていない」と思い込んだかもしれませんね。
 
その後、こういう論調になります。
ワクチン接種完了者は「屋外でマスク不要」 米CDCが新指針

 
もともとマスクは感染を防がないことを知っていたのに、ことさらマスク有効を強調するどんな理由があるのでしょうか。

  1. 感染率や発症率に違いがある理由に交差免疫など「もともと持っている免疫的なアドバンテージ」が関わっていると思わせないため

  2. マスクの苦痛から逃れたいと思わせるため

  3. もし感染が拡大し発症者が増えても、マスクをきちんとつけていなかったからと言い訳ができるため

これらはみな「ワクチンに繋がっていくための布石」だと気が付きました。ワクチンを何回打とうが、マスクを外せるはずもなく、ワクチンを打てば打つほど感染者は増え、マスク圧は厳しくなっていきました。彼らにとってマスクは「ワクチンを打たせるための道具」に過ぎないのだと思えます。

そしてマスクは捨てられる(一時的に?)

2021年にこぞってワクチンを接種したあと、欧米ではワクチン接種が頭打ちになったころに、マスク義務を解除しました。もうマスクを役割を終えたのでしょうね。

欧米がマスク義務を終えたころ、ワクチンの接種数が横ばい。
日本はその頃から日本はワクチン接種率と感染率で世界をリードしていく。

ワクチンを製造している欧米諸国がワクチンを打つのをやめたというのに、日本はせっせと打ち続け、そしてマスクをつけ続けた。いや、マスクをつけたがる民族だったからこそ、ワクチンから手を引けなかったのかもしれません。

この春、ようやくマスクの強制から解放されそうですね。ワクチン6回目を要望する声もなく、新型コロナは5類になり、マスクの助けを借りずともワクチンは年1回接種を”実質”義務付けられそうです。

「ああ良かった」とは思えません。
ただ「いいようにしてやられた」という敗北感のみに襲われています。

でも私たちはこの3年間を忘れてはならないと思います。

人間は命に対する恐怖を煽られてしまえば、理不尽に自由を奪われ、偽物に誘導され、行動を操られてしまう生き物だと思い知ったわけですから。






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