Song of Horror まとめ考察
以下Song of Horrorのネタバレ・憶測を含む内容となっております。
閲覧は自己責任でお願いします。
聖セシリア修道院
1912年ヴォルフガングにより発見された古代の楽譜を音楽祭で演奏したのが悲劇の始まり。
別場所で仕事をしていた司書エルニノが現場に辿り着いた時には音楽祭は阿鼻叫喚の場と化していた。
アガウノ修道院長・マラクイアス副院長・会計係のヴィクトリアーノ修道士・司書エルニノは事態を収集するべく、狂気に侵された人々をある廊下に閉じ込め、外に出すのを防ぐためにかけた4つの鍵を各々で管理することに。
その後、アガウノによりマラクイアスは廊下の反対側の部屋に閉じ込められ、廊下の解放を試みたエルニノも殺害され、棺桶に閉じ込められる。
一人残されたアガウノは救済を願い、贖罪のため死体を切り刻んで「それ」の偶像を作り上げるも、最終的には「それ」に飲み込まれた(と思われる)。
アルゴス・ルグラン
奇妙で希少な出来事を求めて全国を飛び回っていたアルゴス・ルグランは、この呪われた音楽祭に目をつけ、聖セシリア修道院を訪れる。
そこで楽譜を発見したルグランは高名な音楽家に依頼し、楽譜を復元し、蒸気船の上で第二の音楽祭を開いた。
この蒸気船は後に不可解な事故に合い、乗客は全員死亡しているが、そんな事は知らずに船を降りたアルゴスは楽曲をオルゴールにし、二人の娘へプレゼントする。
その後、忍び寄る「それ」の悪夢に侵されたルグランは、オルゴールを破壊するため地下室へ向かうが、そこで寝室にいたはずのナタリーとエレインに会う。
寝室のナタリーとエレインが偽物で、アリアドネを狙っていると勘違いしたアルゴスは寝室にいた二人を殺害。
しかし、彼が地下室へ戻ると二人は消えており、アルゴスは自身が手を下した相手が本物だった事を知り、自害する。
一人残されたアリアドネは警察に保護された。
1913年3月17日に起きたこの一連の事件は、複合企業LGAのオーナーだったルグランの醜聞を揉み消すためか、捜査中に不可解な事が起きて捜査中止となったかは不明だが、強盗による殺人事件として片付けられており、アルゴスの遺体は土葬ではなく火葬されている。
ベレニス・プレストガード
アルゴス・ルグラン家で起きた惨劇から6年後の1920年、ジェレミー・ハートウッド精神病院にアリアドネ・ルグラン・アムスバーグが入院することに。
担当医師のベレニス・プレストガードはアリアドネの精神治療のため、入院患者を対象にオルゴールを使用した実験を始める。
それと同時にアリアドネの言葉に従い、自身もルグラン邸に行ってオルゴールを聞く。
精神病院でオルゴールを聞いた患者を始め、スタッフまで異常をきたす事態に陥っていた頃、同じく「それ」に侵食されていたベレニスはついにあの場所へと辿り着いた。
しかし、オルゴールの封印を目前に悪夢に堕ちてしまう。
アイザック・ファーバー
娘と骨董品店を営むアイザック・ファーバーは、ルグラン家のオークションで入手した不思議なオルゴールの調査をセバスチャン・P・ハッシャーに依頼する。
オルゴールを聞いたことで「それ」に侵食される中、調査のために受け取ったオルゴールを聞き、同じ怪異に巻き込まれたセバスチャンから「アイザックにオルゴールを返送したことで状況が良くなった」と聞いたアイザック。
オルゴールを持ち主であるルグラン家に送り返そうとするが、クローゼットにしまった筈のオルゴールは消えていた。
事務所に戻るも時既に遅し、絶望に包まれたアイザックはオルゴールが鳴り響く中で首を吊る。
セバスチャン・P・ハッシャー
友人のアイザック・ファーバーから送られてきたオルゴールを家族で聞いてしまったセバスチャン・P・ハッシャーは、アイザックも含め「それ」から逃れるための術を模索する。
オルゴールの楽曲の起源を辿り、聖セシリア修道院まで辿り着いたが、あの場所に囚われ、命を落とす。
一方でセバスチャンと共にオルゴールを聞いた妻のキャサリンと娘のジュリア、息子のサウル、そして使用人のマーシャもハッシャー邸で「それ」の脅威に晒され、亡くなっている。
ダニエル・ノイヤー
上司からの頼みで、連絡が取れなくなった作家のセバスチャン・P・ハッシャーの家を訪れたダニエルは、家の中で不気味な扉を発見する。
ダニエルは意を決して中へ踏み込んだが、その途端に入口の扉が消え、戻れなくなってしまう。
3日後、救出されたダニエルは、自身に起きた事を顧み、セバスチャンの捜索を続けることにする。
セバスチャンの軌跡を辿り、ベレニスの夢を垣間見たことで呪いの根源を経つ方法を見つけたダニエルは、ルグラン邸から「それ」の眠る洞窟へ足を踏み入れる。
洞窟の祭壇に全ての元凶であるアリアドネのオルゴールを置き、封印に成功したダニエル。
無事ルグラン邸に戻ったダニエルは、疲労感からソファでうたた寝をしてしまう。
目が覚めるとすっかり夜になっていた。
アリアドネに明かりをつけていいか問うダニエル。
そんなダニエルにアリアドネはいう―
「ダメ…「あれ」は光が嫌いだから…」
慌てて明かりを付けたダニエルの目に飛び込んできたのは、アリアドネの姉・エレインに送られたもう一つのオルゴール。
悪夢は終わっていなかったことを知り、ダニエルは絶望する。
そうしてダニエルは「それ」に取り込まれてしまった。
アリアドネ・ルグラン
アリアドネはアルゴスが送ったオルゴールにより、赤子の頃より呪いの音楽を聞いていた。
善も悪も恐怖すら知らぬ頃から「それ」と共にあったアリアドネには、「それ」がいることが当たり前の日常だった。
「アリアドネ」とはギリシャ神話で、迷宮に迷い込んだテセウスに糸玉を与え、出口まで導いた女神の名前である。
つまり、彼女は音楽という糸玉を使い、「それ」へと誘う導き手の役割を果たしていたのだろう。
積極的には行っていなくとも、彼女に関わった人間はもれなく「それ」に囚われる運命を辿っている。
「それ」とは
光を嫌い、闇を好む存在。
その正体は呪いの音楽を聞き、光の届かない闇の空間に囚われてしまった人達である。
そこには時間という概念が存在しないため、囚われた人達は「それ」として、過去だろうが未来だろうが関係なく、曲を聞いた人間を取り込む(助けを求める?)ために姿を現す。
最終的にエレインのオルゴールによって「それ」に取り込まれたダニエルが、ハッシャー邸にダニエルを助けに来たソフィーの前に「それ」として現れたり、アリアドネがダニエルのことを知っていたのもそのため。
おそらく、クトゥルフのトルネンブラの様な存在がベースにあるのだと思われる。
音楽がいつ頃からあったかは不明だが、大学で見つけたコピーにあったアクエンアテンの「それ」の存在がいたかのような記述や、教会で「太古の楽譜」として楽曲が存在しているところを見ると、かなり古くから存在していたのだろう。
発端は不明だが、楽曲が表に出る度に封印されては、ヴォルフガングやルグランの様な人間に掘り起こされ、度々表に出てきていたものと思われる。
以上、SONG OF HORRORまとめ考察でした。
雰囲気がとても良いゲームでしたね。
死亡すると生き返らないというのは、何とも緊張感がありました。
戦闘がQTEなので単調になりがち…というのが少し残念なところでしょうか。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。