止まらない何か VOL.5
日時:2024年9月15日(日)
場所:高槻ナッシュビルウエスト
登場人物:夜のストレンジャーズ、ハレルヤ、ゲン(THE PERRY)
写真:はっちゃん、かうちゃん、たかこ
いいペースで企画ができていて嬉しい限りだが、今回のこれは去年企画をやってみよう!と思い立った瞬間にもう思い描いていたやつ。
「ナッシュビルウエストで夜ストとハレルヤ!絶対みたい!」
企画自体は1年以上前から発動していたとも言える。
ナッシュビルウエストはお店のあるビルの他店舗との兼ね合いでリハーサルや本番でドラムを使える時間が限られていて、そんな制約のためにもう一組は弾き語りの人がいいとなったときにこれまたすぐに思い浮かんだのがTHE PERRYのゲンちゃん。バンドでは主にギターを弾いているのだが今年から弾き語りも始め、これがめちゃくちゃよかったのと、夜ストやハレルヤのお客さんにも伝わるものがあるんじゃないかと思ってオファーした。
そのゲンちゃんからのスタート。ほんまに人生3回目のソロでの出演かな?と思うほどに堂々と歌っている。けど、振り返ればゲンちゃんは初回からこうだった。むしろ夜スト&ハレルヤの面々がズラリと客席に並んでいたリハーサルの方が緊張していたのでは。あれはやりづらかったろうなあ(笑)
THE PERRYの新曲「日曜日のユカ」から始めてカバー曲を交えつつの40分。オリジナル曲も増えていてうおお!となる。経験値て大事やなあと思ったのは、MCを含めライブ運びのようなものが前々回より前回、前回より今回と確実にアップしているのが見てとれたことだ。
そして何より歌!ゲンちゃん弾き語りできるのでは?と思いついたのはギタリストによくあるカン高いマヌケ声じゃなくてちゃんとボーカルとして聴ける声を持っているからなんだけど、これも回数を重ねるごとに力強くなっていて、完全なるオカン目線でうんうんと頷きながら聴いてた(笑)こういうのホント主催者冥利に尽きる。
バンドのTHE PERRYの方も好きだけど、ソロも続けてほしいな〜。というか私もまた呼びたい!出てくれ!(笑)
2番手はハレルヤ。洋子ちゃん始め皆さんナッシュビルウエストでやれるということを楽しみにしてくださっていたようで、リハーサルから、いや、お店に入った瞬間から目がキラキラしていた。そして、本編は最高級の輝きを放った。
私は自主企画ではあまり最前に行かない方がいいんじゃないかな…という考えなのだが、ナッシュビルウエストはテーブルが前の方まで並んでいるためか着席の人を慮って立ちたい人は後ろめにいることが多い。思いやりは素晴らしいけど、バンドからしたらやりにくいこともあるかもと言う気分が手伝って、この日はサコウさん前くらいに初めから立つことにした。ナッシュビル立ってもええんやで〜って(笑)友だちが横に来てくれたのは心強かった。
この日のハレルヤはバンドパワーが凄かった。ナッシュビルウエストのこぢんまりとしたステージから飛び出そう飛び出そうとしているみたいだった。
一段高いところから降ってくるヒナちゃんの力強いドラム(生音!)。転換の手間を省くため夜スト・てっちゃんのを借りたのだがいい具合にハマっている。その前で歌い踊りはじける岡部洋子。動かぬヒナちゃんが動きまくる洋子ちゃんを支える。ハレルヤのセンターライン強すぎる(笑)
そして忘れてはならない。リズミカルなギュインギュインギター・サコウさんとイヌガヨでもお馴染み、美しいベースラインを生み出す岡部さんの堅実なプレイあってこそ洋子ちゃんははっちゃけられるのだ。洋子ちゃんはっちゃけすぎて途中から文字通り前に来た。テーブル…までは乗ってなかったと思うけど、椅子の上に立ち上がってた(笑)
お客さんもめちゃくちゃ盛り上がって、私の中では何となくあの人が夜ストのお客さんであの人がハレルヤ目当てでこの人はゲンオタクみたいな線引きがあったのだが、このあたりからなんかようわからんくなってた(笑)全員ハレルヤの虜やった。
2番手やのにアンコールかかってやり切ってくれたのも嬉しかったな。最初から最後までキラキラとした何かが降っているようなライブだった。
ハレルヤのとんでもないライブを受けていよいよ夜のストレンジャーズ。ライブでいつも掲げている「FREE FREE PALESTINE・STOP GAZA GENOCIDE」というパレスチナへの連帯を表すボードをどこへ置くか、そんなこともリハーサルで確認していた夜スト。
もうとにかく「平民!」て叫ぶだけで何かが変わっていく感じがするのだ。人は差別されないというのが当たり前のこととして誰もが生きていける社会ならいいんだけどそうはなっていない。だから、ステージに立つ人が歌ってくれることは意義があると思う。今話題の朝ドラ『虎に翼』しかり。
夜ストの好きなところはねえ、まあ三浦さん自分でも左翼て言うてるしツイッター(X)でもMCでもいわゆるメッセージ性のある発言バンバンするんやけど、お客さんが信者じゃないってところです。三浦さんの言うことに近い思いを抱いてたとしても狂信していない。みんな三浦さんのダメなところもわかっててそこも好きっていう(笑)
てっちゃんキリちゃんの存在も大きいんですね。演奏上だけやなくて人間的にもびっくりするほどバランスのとれたスリーピースバンド。
さて、ここへ来てお客さんが自主的に前の方のテーブルと椅子を後ろへずらし始めた。つぐみさん(店長)もそのへんにいたから了解済みやったとは思うが、あんたら店のもん勝手に(笑)さすがにこの光景は私は見たことなくてほんとうにびっくりした。みんな踊る気マンマンやん!(笑)
そう、夜ストは踊れる。リズム隊ひょうひょうとエグい。そして、踊っているうちに知らぬ間に持ち上げられていたりする(笑)普段会社で同僚のおっさんにやられたら殴るけど夜ストのライブでオッキーにやられるのはええんや(笑)ダブルスタンダードなどではない。これがライブなのだ。
ニューアルバムを引っ提げてのレコ発ツアーの一環だから新しめの曲が多いのは当然だが、改めて今の夜ストのライブがいいのって曲がめっちゃいいからっていうのもあるよなあと感じた。すなわちニューアルバム『新世界』がとてもよい。
そんな中、前日のあっちゃんとおねえちゃんの結婚パーティーライブで久しぶりに聴いた「Woke Up Crying」、キリちゃんにこの曲がいちばん好きだと言ったらこの日もやってくれた。めっちゃ嬉しかったよ〜(涙)…しかし、三浦さんにしろなべさんにしろ私の同級生ミュージシャンはなぜ私をフルネーム呼ばわりするんじゃ(笑)「ヒ●●●●タカコのリクエストにより」って、ええけど恥ずかしいやん。
結局アンコールに次ぐアンコールでちょっとしたワンマンくらいやったのではないか。カブり問題で途中で駆けつけてくれた友だちも「終わってると思って来たら意外と聴けた」と言っていた。
いちばん笑ろたんは「サムクックで踊ろう」で全世界が認めるサムクックマニアの元親パイセン(ナッシュビルウエストで年2回サムクックナイトというヤバいイベントを主催しているヤバい人笑)が最前に躍り出てコブシ振り上げて盛り上がっていたことだ(知ってると思うがコブシ振り上げるような曲ではない)。
みんな満足してくれたということかな(笑)
正直この日は顔にタテ線が出るほど衝撃を受けたライブカブりが発生しており、集客には苦戦するやろうと思っていた。実際に「行きたいけど○○があるからごめん」と何人かに言われてもいた。
自分は好きな人たちを呼んでいるのだからどうあっても楽しめるし嬉しいけど、お客さんがあまりにも少なかったらお店にも遠くから来てくれる夜ストにも初めてのナッシュビル!と喜んでくれてるハレルヤにもしれっと何も言わないゲンちゃんにも申し訳ないではないか。
…しかし、これは負け惜しみで言うのではなくて、ライブって何人集めたとかではないんだなって心から思えた。いろいろとしんどいこともある人生において宝物のような時間を過ごせた、それだけでいいかなって。ナッシュビルウエストで夜のストレンジャーズとハレルヤとゲンちゃんとお客さんというのはそれだった。
来ていただいた皆さん、ほんまにありがとうございました!そして来れなくても宣伝に力を貸してくれたり話題にしてくれたり、それだけで主催者って力づけられるんです。この場を借りてお礼言うときます。
夜のストレンジャーズ、ハレルヤ、ゲンちゃん。ナッシュビルウエスト、つぐみさん、かわべさん、お父さんお母さん。ありがとうございました!
またね!
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