止まらない震えと不安
入院してすぐに、手の震えが止まらないことに気がついた。
お腹の張りを抑えるための点滴「リトドリン」の副作用だと看護師さんが教えてくれた。
動悸、体の火照り、そしてだるさが続いた。
この副作用にはとても悩まされてた。
色々書類などにサインをしなくてはいけなかったのだが、
この頃に書いたサインは全てガタガタに歪んでいる。
また、両腕から点滴が4本ほど繋がれたおり、
腕を曲げることが困難だった。
余談だが、私の場合は血管が見えにくいそうで、入院中の採血するのに7回ほどかかったこともあった。
最終的にエコーの機械で腕の血管をマーキングしてもらい、そこからの採血になった。
腕はちょっと厳しいと言われ足首から採血もされた。
水分をきちんと採血前にとるのが、入院中の私の日課になった。
術後、初めて病院のベッドで夜を迎えたのだが、想像以上にすごかった。
病室には点滴用の機械が2本とモニターがついていて、
昼夜問わずピコピコと音がする。しかも音量が結構大きい。
私の場合は点滴の針が少し曲がったり、動いたりすると音が鳴るものであった。
また、モニターも24時間ついているので、中々これが眩しい。
さらに、夜も見回りの看護師さんが入ってくることがあるので慣れるまでは全然眠りにつけなかった。
入院して初めて迎えた朝は不安しかなかった。
ベッドからの移動もできぬままで、腰が限界を迎えていた。
朝食前に管を抜いてもらい(これがまた結構きつい感覚)、自分でトイレに行くことが許可された。
そして朝食後にNSTで赤ちゃんの心音を聞いた。
安心と不安が同時に襲ってきた。
このままこの子はお腹の中にいてくれるのであろうか?
もし、また開いてしまったらどうしよう...
22週まで持つのであろうか...
さまざまな感情が私にのしかかってきた。
入院中は看護師さんが来ない間、いっぱい泣いた。
我が子に申し訳ない気持ちとこれからの不安...
だが、ここからが本当の試練であった。