胃カメラ直前に、予期せぬ発覚
2022年2月某日
調子がすぐれなかった。
胃の辺りがずーっとムカムカしており、食事もまともに摂れないレベルのだるさだった。
飲食店を経営している身としては、胃の調子が悪いのは一大事だ。
スタッフとシフトを組み直し、1週間後に胃カメラをする予定を病院と組み、ドキドキしながらその日を待ってた。
鼻からでも口からでも異物を体の中に入れるのが怖く、予約の日まで寝れない日々を過ごした。
胃のむかつき、異常なまでの眠気、食欲低下、そして頭痛となにやら今までに感じたことのない体調の悪さ。
海外に住んでいる母も心配して毎日のようにメッセージアプリで体調のことを心配してた。
胃カメラを三日後に控えたその日、母がビデオチャットにて私の顔色を見るや否や一言
「お願いだから、胃カメラの前に妊娠検査薬で確かめてきてちょうだい。」
いやいや、そんなわけないだろうと思っていたが、母の言う通り家の近くの薬局へ向かい妊娠検査薬を購入。
「I told you!」(だから言ったじゃん!)
と、母に「陰性」の検査薬の写真を送りつけてやろうと、自信満々に検査した結果。
なんとまさかの【陽性】
びっくりして、当時はまだお付き合いしていた旦那に連絡。
付き合っている当時から「子供は欲しい!いっぱい欲しい!」と、ずっと言っていた旦那。
子供は欲しいが、結婚する気はないと言っていた。
検査キットを見てなんと言われるかとても不安だった。
県を跨いで駆けつけてくれた旦那のファーストリアクションは、予想以上だった。
検査キットを見るや否や笑顔で
「マジで!?やったね!体調は大丈夫?すぐ胃カメラキャンセルして、産婦人科行かないとかな?」
この言葉にホッとした反面、私にはとても不安なことがいっぱいあった。
まず、私にとって「日本で子供を産む」未知なる不安
・何かあった時、お医者様は英語で説明してくれるのか?
・無痛分娩はあまりポピュラーではないと聞いているが出来るのか?
・母が海外に住んでいるため、妊娠中や出産後のサポートは?
(当時はコロナ禍で日本のボーダーはまだ開いていなかった)
・そして、子供を日本で育てるということ。
でも、それ以上に大好きな旦那の子供ができたと言う事実だけが、ただただ嬉しかった。
宝物を授かった気分で2022年、とても良い年になると感じた。