束の間の休息
退院した日は暑い日だった。記憶が正しければ梅雨明けで最初の真夏日だったと思う。
病室に引きこもっていたからであろうか?
外気が刺さるように体を包んだ。
病室で久しぶりに旦那と再会したのも束の間、着いて早々荷造りや退院の手続きを行ってもらった。
出口までは看護師さんが車椅子で見送りに来てくれた。
久しぶりの旦那は少し痩せたように見えた。
家に着いたら犬たちが熱烈に歓迎してくれるかと思いきや、かなりの塩対応だった。
悲しかったが、久々の我が家にとても安心した。
点滴がなく、モニター音やモニターのディズプレイの光もなく、快適に自分のペースで寝れるとはなんと幸せだろうか。
退院直前に行った検査とNSTで我が子も大丈夫と太鼓判をもらったので、
すぐにリラックスモードに入った。
久々に心身ともに休めた。
何よりも点滴が腕に刺さっていないだけで寝やすいし、
旦那がそばにいるだけでだいぶメンタル的にも安定した。
帰ってきて数日はお見舞いに友人たちがいろんなものを送ってきてくれた。
ありがたい。
病院で、好きなものが食べられなかったのでここぞとばかりに食べたかったものを食べた。
そして、親友も心配して家にもきてくれた。
短い時間であったが、久々に会う親友の姿を見てとても安心した。
退院して5日後、事態は急展開した。