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真夜中の緊急診断と高位破水
新しい病院での初めての夜。
入院中は動く前に看護師さんを呼んでくれとのことだったので、
トイレに行く前にナースコールをした。
看護師さんをよんでのトイレはとても恥ずかしかった。
外で待っていてくれるとはいえ、排泄音が聞こえてしまうのは恥ずかしい。
だが、そんなことも言ってられないので、用を足しているとある違和感が襲ってきた。
用を足し終わったはずなのに、何かがちょろちょろと漏れているのである。
すぐさま待機している看護師さんをよんだ。
ゆっくりとベッドに戻り、看護師さんが慌ただしく病室内に入ってきた。
「もしかしたら破水してるかもしれないので、確認しますね。あと赤ちゃんの心音も聞きましょう。」
看護師さんや先生がモニターや手術着を持って入ってきた。
NSTをつけ、とりあえず落ち着こうと頑張ったが、気が気ではなかった。
赤ちゃんの心音は問題がなかったが、その後は先生が病室に3人ほど増え、室内でさまざまな健診となった。
NST、エコーそして内診など。
これは痛いと噂のやつかと思ったが、全然痛みがなくあっさり終わったかと思ったが、すでにもう3cmほどもう開いていると言われた。
「今はまだ大丈夫だけど、少し破水してますね。高位破水だと思います。」と先生に告げられた。
高位破水とは赤ちゃんを包んでいる膜の上(子宮口ではない場所)から羊水が漏れるという状態であると説明を受けた。
少量であるのと、陣痛がないこと、赤ちゃんに問題がまだないので、また何か異変を感じたらすぐにナースコールで呼んでくださいと念を押された。
まさか入院初日の夜にこんなことになるとは...
そして、看護師さんが昼ごろもらったまだ使う場面は先だろうと思っていた出産バッグの中に入っていた産褥パッドを持ってきた。
取り急ぎ、生理用品がなかったので、これを着用し水分量と出血があるかどうかを確認していくとのことだった。
真夜中のドタバタが、まさかここから出産まで続くとは思わなかった。