緊急入院からの緊急転院
緊急処置を終えた後は、転院先の病院への移動が待っていた。
入院中お世話になった看護師さんが何人か見送りに来てくれた。
「がんばってね!」と手を握ってくれた。
またしても旦那と救急車に乗り込んだ。
S先生は一緒には付き添えないということで、違う先生が一緒に救急車に乗ってくれた。
かかりつけの病院からまた新しい病院へ。
とても不安だった。
母体集中ケア室とはどういうものなのか...
我が子はお腹におとなしくいてくれるのであろうか?
S先生が病院を出る前に旦那と私におっしゃっていた言葉が頭の中でリピートしていた。
「ここまで来てしまったら、これは赤ちゃんが生まれるまで入院することになる。ここからさきは本当に一日一日緊張の毎日だ。僕的には25週までがんばって欲しいとは思うが、緊急事態に備えて、集中ケア室で注意深く見てもらって。大丈夫、次の病院はすごい先生がいっぱいいるから。不安だろうけど、今は安静にね。」
そして救急車で15−20分くらい走り、新しい病院に着いた。
病院に入る前に旦那も私もコロナの検査をされた。
その後、ケア室にてさらに点滴と検査が行われた。
この点滴が一番辛いものだった。
15分ー20分ずっと激痛が続く点滴だ。
お腹の張り止めだったか、何か違うものだったかは忘れてしまったが...
とにかく痛い。そして動悸、息切れ、熱っぽい症状が続くものだった。
痛すぎて腕がもげるのではないかと思わず思ったほどだった。
新しい病院の看護師さんもとても優しく、アイスパックを持ってきてくれたり、
血管痛で痛みを堪えていた時も、優しく声をかけてくれた。
点滴中、新しい病院のことについて、看護師さんがいろいろ説明をしてくれた。
病室はMFICU (Maternal Fetal Intensive Care Unit)と言うらしい。
妊娠中に母体と赤ちゃんにリスクがある場合入るところだという。
正直、こんな大事になるとは思っていなかった。
私自身は点滴の激痛以外なんの症状もない。
だが、お腹の赤ちゃんは確かに危険に晒されている。
この事実がとても不安を掻き立てた。
MFICUに入ってすぐ、担当医の先生からお話があった。
M先生が言うには出血は手術箇所の糸が取れたことによる出血であること。
赤ちゃんは無事だが、まずは25週を目指して頑張りたいとのこと。
この後また筋肉注射で肺と脳の成長を促すものを打つとのこと。
動くときは必ず看護師さんを呼ぶこと。
そしてこれからのこと。