【銘柄分析】株式会社インティメート・マージャー(7072)
企業概要
2013年に、株式会社フリークアウト(6094)と。株式会社Preferred Infrastructureの合弁によって設立された。
DMPを利用した企業のマーケティング支援を行う事業を展開し、2019年に東証マザーズへ上場したグロース銘柄である。
同社の「IM-DMP」というサービスは、パブリックDMPの国内シェア一位とのこと。
Google Chromeなどの主要ブラウザはいずれ3rdパーティCookieが制限される予定で、現状では2024年には規制が入るといわれている。
3rdパーティCookieに依存しない「ポストCookieソリューション」の国内最有力候補なのが同社で、「IM-UID」という共通IDソリューションなどを使用してデータ蓄積する仕組みを持っている。
事業・商品の概要
企業概要にも記述した「IM-DMP」のデータを主軸にした下記のようなサービスを提供している。
・広告主や広告代理店向けのマーケティング支援
・メディア向けの広告商品開発
・ツールベンダ向けのデータ提供
なお、単一事業のため事業セグメントは分かれてない。
業績
2020~2021は新型コロナの影響か若干足踏みしているが、売上の傾向としては右肩上がりになっている。
営業利益は波があるようで、直近は2019年ほどの利益が出ていないようす。
但し、小型グロース銘柄なので投資や広告宣伝にどれだけ費用をかけたのかによって利益は大きく変動するため、あまり参考にならないところではある。
収益性
ROEは5%超えているものの、グロース株としては物足りない気がする。
今後Cookie規制によって注目が高まる影響で、どれだけ成長できるかに注目したい。
割安指標
グロース銘柄なのでPER、PBRが基本的に割高なのは当然のことと思われる。
自己資本比率が70%あるため、財務的には健全で安心できる。
現状では配当も出ていないため、投資先として考慮するのであれば、キャピタル狙いか超長期的な成長を見据えてのことになる。
個人的主観による投資判断
現状では高収益とも割安とも言えないため、すぐに買いたいとは思えない。ただ、DMPのポストCookieソリューションについては、いずれブラウザの3rdパーティCookie規制が迫った頃に注目度が高まることが予想されるため、それまでにできれば仕込んでおきたい。
財務は健全であり、赤字垂れ流しベンチャーのような破綻の危険性は無さそうなので長期的に握っておくのもありだとは思う。
ちなみにこの銘柄は貸株金利がそこそこ高いため、配当が無い代わりに貸株に出して運用するという手もある。
※注意事項
上記の数字や文章は、2022.12.05時点の情報です。
この記事は、公表されているデータを元に個人的な主観で評価・感想を記述したものです。実際に投資される場合は自己判断でお願いします。
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