こころはいつの間にか

わたしは、中学生の頃に適応障害と診断された。
そこから年齢を重ね、色々な壁にぶつかる毎に病名が変わっていった。
今は双極性障害だと診断されている。

病気になるまでは、いわゆる<普通>な人生を歩んできた。
運動音痴だったが友達がいて、明るくて何も問題を起こさない子供。それがきっとずっと続いていくと思っていた。

それが壊れた日からわたしは、ずっと生きている意味すら見失った。生きてる事に絶望した。
何度も「死にたい」と思っていた。
ただ毎日のように身体も心も自分で傷付けて、安心していた。

病気になって気付いた事が何個かある。

殆どのひとは、精神疾患は自分にはならないという謎の自信がある。
だが今の世の中、いつ誰がなってもおかしくない。
昨日までは平気だった人だって、学校や職場、または家庭内など様々な環境で自分の身に降りかかり得る事。
それを知らない人が多い。
だからこそ、精神疾患を甘えだと言う。

その言葉を聞くと、怒りと共に可哀想な人間だと思う。

あなただっていつの間にか、心をすり減らしているのに。