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うちは布団屋じゃねぇ笑笑



お布団のようなもっっこもこのアウターのご依頼が舞い込んできました。しかも、同じ方から第二弾の追いお布団アウターまで来たので、


『うちは布団屋じゃねぇ笑笑』


うちのボスが笑いながら出ちゃった心の声です笑


お客さまも笑いながら、

『ほんと、お布団2つもお願いしちゃってごめんなさい笑笑』

とおっしゃってました。

メンズの52サイズのボディが着れちゃうほど
レディース36サイズの方にはちょっと。。
ですねぇ


デザインも、ハニカム柄の中綿仕立ての布も、

めちゃくちゃ可愛いんですけど、表も裏も中綿が入っているので、着るだけでビバンダムになっちゃうほど笑


この大きさだと、流石に可愛くないので、サイズダウンプラス、シルエット変更することに。


ピンを打っても打ってもシルエットが小さくならず、

ピン打ちするのも大変でしたが、

なんとか理想のシルエットに着地できました。


①肩幅詰め7センチ(3.5センチ×2)
②身幅詰めバストライン一周14センチ
③裾は詰めない方向でAラインのシルエットにする
④袖幅詰め片袖一周4センチ〜袖口まで同寸法
⑤着丈詰め8センチほど

ざっと見ただけでも、どこからやろうか悩む内容です。

とりあえず袖からじゃんじゃん外していきます。


ドレープのドの字もないくらいのハードさ
これは。。。
サイドポケットあたりと裾付近だったような
とにかく可能な限りバラバラにする
(左)ビフォア
(右)肩幅のみライン確認袖幅はまだそのまま


まず、肩幅を決めて、身幅とアームホールと袖幅のバランスを見て、詰められる寸法を確認する。


肩幅を詰める寸法が、激しく多いので、ライン調整は必須。


肩回りカット
次は着丈カット
身ごろはAラインに
サイドポケットも作り直し
最後に袖幅詰め

ここまでの大直しになると、マニュアルや、正解がない作業になります。

厚み分が半端ないので、常にいろいろ確認しながら進めます。

袖幅は、肩周りからの流れなので、アームホール付近の寸法は、前後差が出て来る時があります。なので、必ず最後にしないと痛い目にあうやも。

気を抜くと、縫う時によじれていくし、直す箇所が多いので、取り回しながら縫い代の糸が解けていかないように縫い代の真ん中くらいに捨てミシンと呼ばれる抑えミシンを入れながらの作業です。

捨てミシンしてから縫い代をカット

中綿やダウンは、

レザー類とはまた違った手間がかかります。


下準備をおろそかにすると皺寄せが必ず発生するんです。

ここは、焦らず基本に忠実に。

中側だからといって手を抜けないポイントです。

着ているうちに、表のハニカムミシンがほどけていってしまうかもしれない。。。

お直しも、

かもしれない予測

はとても大事なのです。

袖幅をカットしたら、袖を縫い付けて、袖口から裾まで脇を縫い付けて、袖口のフリルを元どおりにして、

着丈を縫い、

首周りの前あわせのボタンを少しだけ詰める方向に移動したら完成です。


これは再構築の部類かしら


めちゃくちゃコンパクトに仕上がりました。
達成感もひとしお。可愛さ20倍くらいになったと思います。


同じコンセプトのシリーズの、花柄のブラウスとマキシのスカートはお渡ししてあったので、


これで花柄コンプリートできます‼︎‼︎

と、めちゃくちゃ喜んでもらえました。


お布団、あったかくて良かったけど、

なかなか重かったな。。。笑


意外と体力のいる仕事もあります。

冬の洋服って、重いし嵩張るものが多いですよねぇ。。。

非力で小柄な女性だったらボスに頼めたのに。。。残念!笑

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