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ニューホテル佐渡

今はもう存在しない場所について書き留めるシリーズが勝手に始まりました。

記念すべき1記事目は、ニューホテル佐渡。

実家のすぐ近くにあった大きなホテル。デジカメやネットが普及する前になくなってしまったので、検索しても写真はこれしか出てこなかった。

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そうそう、こんな外観だった!懐かしいなあ~
(あれ?佐渡ニューホテル??ニューホテル佐渡じゃなくて??)

何の用があったのか、子供の頃父に連れられて行ったことがある。広い駐車場の向こうにチラチラと見えるフロントロビーの明かり。制服を着たホテルマン達。ふかふかの絨毯が一面に敷かれていた。ザ・ホテルという感じだ。

そこのおみやげ物売り場で消しゴムのケーキセットみたいなのを買ってもらった気がする。
(夫も娘と出かけるとほぼ必ず何か貢がされているな。いつの世もそんなもんか)

夏は毎日ビアガーデンが開催されていて。

夜布団に入ると、網戸の向こうからかすかにビアガーデンの喧騒が聞こえてきて、楽しい気分だった。

何度か行った記憶もある。ビールを楽しむ大人たち。子供は子供で、庭の石に登って遊んだり。すべり台みたいに上手いこと滑れるような石が庭にあったんだよね。知らない子でもすぐに一緒に遊んでいたな。

宿泊客用のプールもあった。今思うとかなりバブリーな作りでは?

温泉はあれど、プールがあるホテルなんて今の島には無い。

もう一つ、検索したらかろうじて出てきた写真がこちら。

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解体中……悲しいね……

今ではホテルは跡形もなくなり、元駐車場のコンクリートが少しだけ残っているのみ。
そうそう、このホテルの前の道は、春になると桜並木が綺麗だったんだよなあ。
昔はよくこの辺りを散歩した。

曖昧な記憶の中の、今はもう存在しない場所。

ひたすらに懐かしく、少しだけ切なくなる。
そんな場所を記憶に繋ぎ止めたくて文章として残しておくことにする。




子供に何か買ってあげます!