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大学病院との連携を大切に誠実で安心な医療の提供を

「0歳からの頭のかたちクリニック」は赤ちゃんの頭のかたちに悩むご両親のご要望にお応えするために2021年3月の開院以来3年7か月が過ぎました。
おかげさまで初診患者の総数は10,000例を超え、ヘルメット治療を行った患者数も4,500例を超えました。

この間、我々が心がけてきたのは科学的根拠に基づいた診断と治療でした。適応を決めることに関しても医師の独断に頼らず、客観的なデータに基づいてしっかり診断して適応を決めることを心掛けてきました。
そのために全例でカメラスキャンを実施しそのデータに基づき適応を決めていき、さらに成果を見るのにも月に1回のフォローの際に毎回スキャンを施行してデータに基づいた評価を行ってきました。
このような私たちの診療方針は多くの大学病院の先生方からも一定の評価をしていただき、これまで沢山の大学から医師を派遣していただいたり、病診連携をさせていただいております。

順天堂大学からは脳神経外科学教室、
慶應義塾大学からは小児外科学教室から医師を派遣していただき、
横浜市立大学からは小児科前教授の西巻滋先生に診療に加わっていただいたことに加えて脳神経外科学教室からの医師派遣もいただいております。
さらに現役の自治医科大学小児脳神経外科の五味玲教授や
自治医科大学さいたま医療センター小児科の細野茂春教授にも診療に加わっていただくことができました。
12月からは現役の東大教授である東京大学小児外科学教室の藤代準教授にも診療に加わっていただくことになっております。
このように名だたる教室の先生方にお力添えをいただくことができましたことに当クリニックとしては大変うれしく思っております。
大学病院の先生方は皆さん本当に誠実で志の高い素晴らしい先生ばかりです。
そして、先生方とは月に1度医師の全体ミーティングを開いて治療方針などを一緒に議論する機会を設けながら診断・治療の進歩のために日々努力しております。

頭のかたちの診療においては治療の前にまずは病的頭蓋変形との鑑別が重要であること言うまでもありません。
レントゲンの読影に関しても初診医が読影するだけでなく、必ず大学から派遣していただいている小児脳神経外科の専門家が読影してダブルチェックをする体制を取っています。
早期癒合が判明した場合は大学病院やその関連の小児病院へ紹介することができるような連携体制が整っております。
大学との連携でこのような万全の体制が整っていることもご両親には安心していただけるものと考えております。

私たちはこれから先もこうした大学病院との連携を大切にして、アカデミックな視点に立って、赤ちゃんの未来につながる誠実で安心・安全な医療を目指して頭の歪みの問題に真摯に取り組んでいきたいと考えています。

表参道神宮前クリニック 理事長・表参道神宮前 院長 小室 広昭


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