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使えよ、ドデカバシを

ドデカバシを使いませんか?
使いたくなってきましたよね?
そう、使うんですよ

・ドデカバシの基礎スペック

こんなポケモンの種族値なんか知らない人がほとんどでしょうし、基礎スペックを載せておきます。

H-A-B-C-D-S-合計
80-120-75-75-75-60-485

うーん、これは無駄のない種族値だなあ…
序盤鳥らしい合計485という低い数値にもかかわらず、熱を出す設定のせいで無駄に炎タイプの特殊技を覚え、そのせいで合計が低いのにCが75もあり無駄が多い数値となっています。Sを60と中途半端に削ったおかげで耐久に種族値を回せ、なんとあのエースバーンと同じ耐久指数となっています。うーん、Sを削ったぶん耐久が高いなあ…75が3つも並んだ適当に考えたような種族値が腹立たしいですね。

ドデカバシ  …80-120-75-75-75-60-485
エースバーン…80-116-75-65-75-119-530
舐めてる?

タイプ:ノーマル・ひこう
特性   :するどいめ・スキルリンク
夢特性:ちからづく
特性「は」強そうな雰囲気がしますよね?スキルリンクもちからづくも、火力が高い強ポケモンが持っていたら強い有用特性です。それ自体は。これからこの特性について解説していきます。

・特性「スキルリンク」について

連続技が常に5回当たるようになる、所持者が少ない持っているだけで個性になる特性です。この特性に合わせてドデカバシもロックブラストタネマシンガン、(みだれづき)の連続技を覚えます。これと専用技である飛行技のくちばしキャノンを合わせると、鋼に全部半減される以外はまあまあ広めの技範囲を取れます。しかしながら、パルシェンのように素早さを上げる積み技もない(一応ニトロチャージがあるが、S60で1段階上がっても焼け石に水)上、同じ連続技とスイープビンタ、トリプルアクセルを持つチラチーノに素早さでも技範囲でも負けており、メインアタッカーとして採用することはトリルでも使わない限り難しいでしょう。ちなみにトリルで使うならもっとマシなポケモンがいます。ガチグマとか。
ですから、このポケモンでスキルリンクを生かすには、耐久力の高さとくちばしキャノンを生かして「殴れる物理受け」をする道しか残されていないと思います。実際先発で物理と対面してやけどさせて、交代際に叩き落とす入れた時は最強ポケモンに見えます。しかしながら種族値と耐性が貧弱であるため、受けポケモンでありながら受け出しが成立しづらい弱点が厳しく伝説環境ではかなり苦しい立ち回りを強いられるでしょう。強いられました。つららばり寄越せ。

・特性「ちからづく」について

非常に効果が多くてややこしい特性ですが、主な効果は技の追加効果を消す代わりに威力が1.3倍になるというものです。なぜか追加効果が消える技を使った時、いのちのたまの自傷が消える効果があり実質デメリットなしで火力1.3×1.3倍にできる優れた特性です。しかしながら、このドデカバシさんは物理技にちからづく対象技が非常に少なく、ノーマル技には対象技がゼロ、飛行技は対象技が「ついばむ」「ゴッドバード」のみ。不一致を含めても「ダストシュート」「じごくづき」「いわくだき」などクソほどしょうもない技しかなくあなたクリムガンですか?という感じです。のしかかりすらないのは私もさすがにビビりました。つまり、対象技が少なすぎてカスです。

・そんなしょうもないポケモンを推しているのはなぜ?

ここまでの話で、ドデカバシというポケモンが圧倒的に数値が足りない上に特性も強いけど微妙に噛み合ってない、ちぐはぐなポケモンであることが理解できたと思います。それでも私がドデカバシを推す理由は、単に私がこのポケモンが好きという以外にもあります。

・理由①単純にこのポケモンが好き

こちらが通常色のドデカバシとなります。元ネタのオニオオハシの色に忠実な配色となっていて、非常に完成されたデザインです。この目つきの悪さも素晴らしく可愛いですね。可愛いと言え。生首がペンケースになるのも頷けるでしょう。ドデカバシ ペンケースと検索して買いましょう。私は普段使いしています。

買え

通常色も当然可愛いのですが私が好きなのは色違いの方で、暖色が寒色に反転した気色悪い配色になっています。気色悪くて可愛い。

特殊技やロクブラなどを打つ時はクチバシが青1色になります。気色悪くて可愛いですね。

この色違いが大好きな理由は気色悪くて可愛いだけでなく、初めてまともに野生出現した実戦運用可能な色違いだったからです。かつてのポケモンサンムーンでは、王冠はあったもののミントも横遺伝もありませんでした。特に性格を変えられないのがキツく、野生出現した色違いが狙った性格になる確率は天文学的なものでした。ですが私がビビりだま連鎖(※)で攻撃の努力値を振っていた時に出たツツケラの色違いは、性格が物理受けで使えるわんぱく(B↑C↓)で、さらに特性も通常特性のスキルリンクでした。夢特性が出てしまうと特性パッチが存在しない当時は特性を変えられず使いづらいものになっていたことを考えると、天文学的な確率を引いた運命の相手だったのです。
(※ビビりだま連鎖とは、サンムーン限定のシステムです。アイテムビビりだまを使い野生ポケモンの体力を減らすことで、同種または別種のポケモンが戦闘に加わるシステムです。何連鎖も続けることで色違い・夢特性・振られる努力値量が増加します。)
ネット対戦でこんなよく分からんポケモンの気色悪い色違いを出せたのは筆舌に尽くし難い喜びでした。

・理由②ダブルバトルでの役割

私のドデカバシへの愛は理解頂けたと思いますが、当然あなた達にドデカバシを使わせる理由はそれだけではありません。 現在のダブルバトルにおいて、ドデカバシが唯一無二でまあまあ強そうな役割を果たせると考えたからです。
それは「黒バド耐性を持った追い風+手助け要因」です。ドデカバシはしょうもないマイナーポケモンあるあるで結構技が豊富で、「はたきおとす」や「てだすけ」を覚えます。おいかぜとこれらを両立できるポケモンはそう多くなく、伝説幻進化前を除くと11匹(ドードリオ、サンダー(ガラル)、ハッサム、ドーブル、ぺリッパー、フワライド、スワンナ、ジュナイパー(両方)、キュワワー、ドデカバシ)です。
この中で黒バドを役割対象にするにあたり、黒バドより遅くて一致技で抜群を取られるサンダー(ガラル)、フワライド、ジュナイパー(両方)が選択肢から外れます
また、黒バドを役割対象にする以上「はたきおとす」で黒バドをワンパンできるA種族値が必要で、低すぎると極端にAに振らなければならず実質耐久力が激減します。そのためドーブル、ぺリッパー、キュワワーが選択肢から外れます。
残った(ドードリオ、ハッサム、スワンナ、ドデカバシ)のうち、ハッサムとスワンナの2匹は相手に通りのいいアストラルビットを打たせてしまうデメリットがあります。サイコフィールドの有無によらず隣のポケモンが大ダメージを負ってしまうリスクは高く、Aに87努力値を振る必要があり耐久力が下がるスワンナはそのデメリットに見合った性能とは言えないため積極的に選びたいポケモンではないと思います。(要考察)
(追記)スワンナは他のポケモンにないこごえるかぜで敵2体のS操作ができるので、ちょっと採用理由ができました。

残ったドードリオハッサムドデカバシはどれも悪くない選択ですが、ハッサムは普通の立ち回りが既に強いポケモンであるためこの型のハッサムを入れるとハッサムを構築に入れられないデメリットがあります。炎ポケモンの選出誘導ができるメリットはありますが、黒バド+炎ポケモンを選出されるとイージールーズを生みだしかねないリスクがあります。挑発されづらいなど利点もありますが、一旦他の2匹とは別枠とさせていただきます。(上位互換、下位互換関係にならない)

・最大のライバル、ドードリオ

残ったドードリオ、このポケモンがドデカバシの最大のライバルとなる存在です。タイプは同じノーマル・ひこうタイプでA種族値も無振り黒バドを叩きで確定1発取れる最低限あり、差別化を考える必要があります。こんなポケモンユナイト芸人をライバル視する日が来ようとは夢にも思っていませんでした。

色違いの気色の悪さもドデカバシには及ばないものの匹敵しており、汚い黄緑色になる

ドデカバシ…80-120-75-75-75-60-485
ドードリオ…60-110-70-60-60-110-470

一見するとドードリオの耐久が大きく劣っているように見えると思います。しかしながら、ドデカバシはおいかぜ下で黒バドを抜くのに準速、つまり努力値252を要求されるのに対してドードリオは無振りでもこの素早さを達成しています。そのため努力値252を耐久に割くことができ、ドデカバシに匹敵する耐久値を出すことができるのです。慎重H252ドデカバシと同程度の特殊耐久にした場合はドードリオの方が僅かに物理耐久が低い程度で、特防に振り切った場合はドードリオの方が固くなります。しかし物理特殊のバランスを考えて、さすがに耐久力はドデカバシの勝ちと言って良いでしょう。
以下に両者の技以外の利点をまとめ、その後技の差別化点をまとめます。

ドデカバシ
・総合的な耐久力で優れる。
・A種族値が高く、他の相手に叩きを打った時に打点が伸びる。
・くちばしキャノンやスキルリンク連続技に目がいきやすく、この型の警戒度が下がる。また、くちばしキャノンの存在により接触技を牽制できる。
・おいかぜ下で黒バド抜いてそう感がなく、舐めた動きをする黒バドを倒しやすい奇襲性がある。
・特性スキルリンクにより、ドードリオには出せない技範囲と威力の技を使える。

ドードリオ
・S種族値が高く、おいかぜ下で抜ける相手が多い。(例:ドデカバシはおいかぜ下で最速スカーフウーラオスを抜けないが、ドードリオは抜ける)
・特防に振り切れば特殊耐久はこちらが上(しかしドデカバシも無振イエッサン♀のワイフォ+黒バドワイフォを耐えるため、役割対象は不明)
・特性のはやおきが強い。ひこうタイプはエレキフィールドの催眠耐性を受けないため、睡眠耐性は貴重。
・先制技がある。

どちらかしか持たない有用そうな技と共通の有用そうな技を比較します。

ドデカバシ
タネマシンガンロックブラスト(スキルリンク)
・アンコール ・かわらわり ・とんぼがえり
・ばくおんぱ

ドードリオ
でんこうせっか ・ちょうはつ
・あまごい

両方が覚える技(差別化点にならない技)
・まもる ・がむしゃら ・こらえる

このように比較すると、ドデカバシの方がドードリオと比べて有用な技が多くその有用度も高いことがわかります。ダブル基本技であるまもるを入れた場合では総合的な耐久力と奇襲性でドードリオがドデカバシに劣り、それ以外の技を入れた場合は、アンコールとちょうはつの役割があまり変わらないことを考えるとドデカバシの方が有用です。先制技は選ぶ理由になり得ますが、黒バドと同時採用されることが多いイエッサン♀はサイコフィールドで先制技を無効化してきます。以上より、ドデカバシの方が採用優先度が高いと言えます

・おわりに

こんな長い文章に最後まで付き合って下さりありがとうございました。ドデカバシでもダブルバトルではなかなか侮れない性能を持つことをご理解頂けたら幸いです。色違いドデカバシが欲しくなったらなんぼでもあげますので、私に連絡してください。

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