【知られざる医療としての出産の裏側】
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<難産の本当の原因>
人間の歴史から見て、出産が難産になった原因として言われるのが、直立二足歩行の開始と頭部の巨大化がある。人間は二本足で歩くことで脳が大きく進化することができた。そして、どんどん脳が進化し、大きくなってきたことで様々な文明を築いていたが、その代償として母体の骨盤を通過することが困難なほどに成長してしまったのである。
そのため、赤ちゃんは他の哺乳類に比べ、未熟で生まれてくることになる。
他の動物は生まれてすぐに歩き始めるが、人間の場合、歩くに至るまでに約1年もかかる。
しかし、実は最近になり、もう一つ付け加わった要因があるのです。それが近代医学による出産の医療化です。医学の進歩によって妊婦の死亡率が低下したというデータをよく目にします。しかし、私はこれが医学の進歩というより、衛生管理の知識が増えたからだと思っています。昔は菌の存在すら知らなかったため、道具に対して消毒すらしていなかったし、医学の場で出産が行われていたため、死体解剖で使った道具で出産に立ち会っていた場合もあったのです。
上記は事実です。医学の介入により、死亡率が増え、衛生管理技術により死亡率が減っているのです。
しかし、現代ではまだ、自宅や助産所ではなく、病院や診療所で出産するのが当たり前になり、出産を分娩室の分娩台という、手術室で病気の治療のごとく出産が行われているのです。
<出産の体勢>
本来、立位や座位で行われていた出産が、現在の日本の病院や診療所では、分娩台で背臥位(仰向けの姿勢)によって行われることが当たり前となっています。
しかし、もともと立位や座位が主流であったのには、理由があります。
赤ちゃんが出てくるときに、水平移動よりも垂直に下りる方が、余計な力はいらないのです。当たり前ですが、重力の力を利用するのです。
排便する際に、寝ながらよりも尻を地につけずに身をかがめる方が楽ですよね。それと同じです。前傾姿勢をとる立位や座位では、背骨と子宮の距離が確保され子宮と胎児の血流か滞りにくくなります。また、しゃがんだ姿勢の方が、背臥位よりも産道が広くなり、胎児が通りやすいのです。
分娩台の上での仰向けでは、背骨のカーブに胎児が押しつけられ、背骨の周囲にある大動脈、大静脈を胎児が圧迫するんです。その結果、子宮と胎児の血流が滞り、胎児を仮死状態にする要因となります。
そうなると、病院は最終的に帝王切開への流れに持っていきます。
そもそも、病院や診療所で背臥位での出産が行われるのは、その方が、医師にとって取り上げやすい姿勢だからなんです。産む側よりも医師側の都合が優先されます。これは医療としての出産だからです。
<帝王切開の裏事情>
薬剤には副作用もあるから、陣痛促進剤を用いた分娩誘発は安易に行われるべきではない。陣痛促進剤の安易な使用よりももっと問題なのは、安易な帝王切開の選択である。
本来ならば、緊急避難的に行われてきた帝王切開が、世界各地で高頻度に行われているのは不思議で仕方がない。しかし、それにはいくつかの理由があるようです。
医師側の問題としては、アメリカなどでは出産時の事故による訴訟を回避するために、より管理された帝王切開を選択することが多いのです。
また、病院経営として経膣分娩よりも 利益の上がる帝王切開を望むという場合も多々あります。
妊産婦側の事情としては、経膣分娩は痛い、もしくは体型(膣の状態)が変わるといった理由で帝王切開を選ぶ場合もある。
事実、ブラジルでは経膣分娩による膣や体型の変形を避けるために帝王切開を希望する妊産婦が多数いる。特に経済的富裕層が対象の私立病院では帝王切開率が90%に及ぶという。
帝王切開による妊産婦死亡率は、経膣分娩によるそれよりも4倍高いという報告もあることから、母子の生命が危険にさらされる特殊なケースを除いて、帝王切開は最終手段と考えたい。
<陣痛誘発剤・促進剤の隠された危険性>
<無痛分娩の勘違い>
言葉の響きだけだと、楽なように見える、無痛分娩。感覚的に無痛分娩を選択するかしないかの初めの段階では「お腹を痛めて産んだ子だから強い愛情が湧く」だから普通分娩で生む方がいいのよ。的な話で無痛分娩を選択肢に入れない人が多い。しかし一部は無痛分娩を選択する。日本での普及率は5%程度であるが、フランスでは63%にも達しています。しかし、無痛分娩は「痛み」を感じられないようにするのはするが、果たして楽で安全なお産なのだろうか。19世紀以降から、麻酔薬や麻酔方法は試行錯誤されてきました。現在、一般的に行われているのが硬膜外麻酔である。この方法では、麻酔薬を背中側から背骨の脊柱管内に位置する硬膜の外側に注入して、痛みだけを取り除きます。つまり、脊柱に大きな注射器で注射します。意識はあるため子宮の収縮は張った感じがあると聞きます。しかし、硬膜外麻酔には危険が伴うのです。覚えておいてください、普通(自然)では、陣痛の痛みというのは、脳を刺激し、ホルモンを放出させるためにあります。また、そのホルモンは子宮の収縮を引き起こし、それが胎盤血流を維持します。しかし、この大切なプロセスが麻酔によりブロック、強制的に中止されます。そして、それを補うために、新たに陣痛促進剤を投与するという医療行為が追加されるのです。さらに、陣痛促進剤で不十分なら、吸引分娩、鉗子分娩、最後には帝王切開に頼ることになるのです。「無痛」という言葉の代償として母子へのリスクも増加することも知っていてください。また、場合によっては、硬膜外麻酔の時点で、合併症や偶発症をもたらすこともあります。恐らく、無痛分娩を選択されたら、これらのリスクへの同意書を書かされることとなるでしょう。
<無介助出産(プライベート出産)>
無介助自然分娩は(特に初産の場合は)リスクが大きいのでおすすめしません。しかし、本来、出産・分娩というのは、最新の医療技術を駆使しなくても通常は自然とできるのです。例外的な場合を除けば、できるだけ第三者の介入をせず、自然分娩に近い方法が最も安全なんです。
人類は何万年以上もの間、最新の医療技術なしで子孫を残してきたのです。それが最大の事実です。
最近は、水中出産ができる病院が日本にもできています。水中出産が良いのか、それを選択するかどうかは別として、出産の選択肢が増えているのは母子にとってもよいことだと思う。
本来、生理的現象である出産は、年中24時間、いつ、どこで起こっても不思議ではないんです。(夜中から朝方、満潮時など産まれやすい時間帯はあるが)
しかし、現実には休日や夜間には出産の少ない医療機関が多い(産科医も大変なので)。
事実は、それらの問題を解決するために、陣痛促進剤を用いて産科医の都合のよい時間に出産をコントロールしているのです。もちろん、このような処置は、平日の昼間の、医療態勢の整った状態で出産を行うためという理由に加え、近年の産科医不足という別の問題も抱えていることも事実なのです。
しかし、私の記事を見ていただいている方には、心も身体もリラックスし、母子の都合が最優先される環境でお産をしてほしいと思っています。
そのためには、できるだけ第三者(病院など)の都合の影響から離れる必要があるのです。
そのためには、出産についての基礎知識が大変大事になってきます。
日本の将来、人類の将来のためにも、医師の都合が優先された出産ではなく、お母さん、赤ちゃんの利益が最も優先されるお産の形を実現できる社会や文化になることを願います。
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