きね子【タイトルの印象度が最悪】
アイレム 1986年11月28日発売(FCD)
原作は同年にソニーがMSX2用に発売したものだそうです。私はずっとアイレムのオリジナル作品だとばかり思っていました。
チープ感漂うタイトルからゲーム内容が想像出来ない作品のひとつと云えるでしょう。簡単に説明すると「動く絵のジグソーパズル」となっています。
アイディア性に優れており、ピースの反転要素がパズル性の構築に深みを与えています。
操作性に難があるものの当時は夢中になって最後まで遊び込みました。現在にプレイしてもパズルゲームとしての楽しさは色褪せていませんが、どうせだったらマウスによる軽快な操作で新作を楽しみたいところです。
因みにタイトルの「きね子」は「キネティックコネクション」の略称である訳ですが、擬人化した事で本来の意味をなくし、内輪受けの曖昧さと狙い過ぎた衒気を入手してしまったと思われます。
ゲーム内容自体はパズル好きへ訴えかけられるに十分なものを持っていたものの、タイトルの印象からユーザーを遠ざけてしまったのではないでしょうか。この事から多くの評価を得られなかった残念な作品のひとつとなっています。
2011.09.02