論文のお勉強6時間目

未だ6時間目である。

薬局薬剤師は2年に1度、3月年度末は落ち着かないのである。

 調剤報酬改定がその原因だけど、きちんと書類を作って4月半ばまでに厚生局に提出しなければならない。その公文書を読み解くのが本当に大変。(黙読では中身が頭に入ってこない・・・)さらに、制度の裏に隠されたお上のメッセージやら、将来を占うような著名な先生方の予言やらを追っかけて、心はブルー。苦境の中、小さな突破口を自分なりにみつけて次の2年を乗り切っていこうと心を奮い立たせる。

・・・独学が止まっていたことの言い訳でした。

さて、今日は6時間目。

4、ワークショップ①
          実際の先行論文を探して論文NOTEに記録しよう。
          毎日一論文探そう。(45件)

毎日一論文・・・その2

こちらはgoogleで「薬剤師 やりがい 論文」で調べて出てきたリンク

https://ompu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=134&item_no=1&attribute_id=20&file_no=1

「薬局薬剤師の対人業務の強化に関する薬学的研究 ― 薬剤師による brief intervention が患者の生活 習慣と医療の安全に及ぼす影響について ―」

”庄司雅紀  博士(薬学) 博薬第29号 平成28年6月30日”

庄司先生の博士論文ですね!原文はこちら↓

https://ompu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=134&item_no=1&attribute_id=20&file_no=2

目次
第1章 序論-研究の目的とその背景
第2章 お薬手帳を介する薬剤師の対人業務
 第1節 患者とのコミュニケーションと患者のお薬手帳の活用状況との関連
  2-1-1 緒言 2-1-2 方法 2-1-3 結果 2-1-4 考察
 第2節 患者の薬物療法の安全性に及ぼす“brief intervention”の影響 (無作為化比較試験による介入研究)
  2-2-1 緒言 2-2-2 方法 2-2-3 結果 2-2-4 考察
小括
第3章 2型糖尿病患者に対する薬剤師の対人業務
 第1節 2型糖尿病患者から受ける質問内容に関するテキストアナリシス
  3-1-1 緒言 3-1-2 方法 3-1-3 結果 3-1-4 考察
 第2節 2型糖尿病患者の疾患管理に及ぼす“brief intervention”の影響 (無作為化比較試験による介入研究)
  3-2-1 緒言 3-2-2 方法 3-2-3 結果 3-2-4 考察
小括

第4章 薬剤師の職業的「やりがい」意識の構成因子と構造造

 4-1 緒言4-2 方法 4-3 結果 4-4 考察
第5章 総括括

引用文献
論文目録
謝辞


最後は65ページとなっています。こんなに書くの!?でも内容が興味深いため、読み込んでみる。まずは序文のトピックセンテンスを集めてみる。

本研究の目的は、我が国において、薬局に勤務する薬剤師(以下本稿中、薬剤 師)による対人業務として brief intervention(簡潔な介入)を提案し、その効果を 検証することである。

対人業務は、医薬分業の意義を確立し、ファーマシューティカル・ケアを深化 させる上で重要であると考える。

薬剤師による対人業務の効果については、欧米やオーストラリアなどから、医療安全[3]、生活習慣改善支援[4, 5]、嗜好行動[6, 7]などの領域に関して介入研究による成果が報告されている。

「服薬情報の一元管理」については、日本版医療情報記録 PHR(Personal Health Record)の一つである“お薬手帳”に注目した(第 2 章)。

次に、「生活習慣病の改善支援」については、特に 2 型糖尿病患者に対する支援 について検討した(第 3 章)。

MI は、方法論が網羅的に記載されており、継続的にその効用が実証され続けている支援技術であり[17]、食生活[18]、問題飲酒[19]等に対する効果が報告されて いる。

最後に、第 4 章では、薬剤師の対人業務を積極的に展開するための原動力とな
る職業意識として、「やりがい」について、当該概念がどのような構成因子から成 り立っているのかを検討した。

全体の感想

研究の全ての段階について、緒言、方法、結果、考察があり、途中で小括がある。

・・・ふむふむ。

次回に続く

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