「自分たちが楽しみたいの?聴く人を楽しませたいの?」

とある夏の日の部活(吹奏楽)の終礼の時だったか。

音楽監督のご友人さんの、(確か)カメラマンの方が部活に顔を出してくださり、その時いただいたことば。

「自分たちが楽しみたいの?聴く人を楽しませたいの?」

当時、私は高校2年生。地域の行事での演奏を練習していたと記憶している。(あいまい)

上記の問いに先輩が口を開く。

先輩 "どちらもです。"

監督のご友人 「どちらか選ぶなら?」

先輩 "自分たちが先だと思います。自分たちが楽しんでこそお客さんを楽しませられると考えるからです。"

(部員たちは共感し、頷いたりもしている)

監督のご友人 「それって自己満足じゃない?」


沈黙が数秒続き、問いを投げかけられたままその場は終わったと記憶している。

当時の私は『お客さんを楽しませることが先である。楽しんでいるお客さんを見て自分たちも楽しい気持ちになれるから。』

と思っていた。

その場では怖くて口にはできなかったが、もし口に出していたとしても何かしら指摘は受けていたと思う。


あれから数年経った今の考えとしては、


『自己満足でいいじゃない。』


聴きたい人が楽しんでもらえたらそれでいいかな。

中には聴きたくない人が居合わせてしまうこともあるかもしれないけれど、その時はしょうがない。

ただ聴きたい人にとって、より心地よい音楽を届けるために、上手い下手は意識せずとも最低限の演奏技術(音程を合わせる・テンポを乱さない等…)は必要である。そのために練習してるよね。


きっと当時の部員の9割には記憶にないであろうことと思うが、自分にとっては記憶に残る一言だったため書き残しておく。




P.S.

どちらかといえば"コンクールは嫌い"派です。

優劣つけたくないですね。

コンクールにおける個人的な考え方としては、「自分たちの音楽が審査員に認められたかどうか」

上手い下手よりも楽しめたかどうか。

コンサートもクラシックステージよりポップスステージの方が楽しくて好きです。

クラシックステージはいつも寝ちゃう人なんです(ただしマーチを除く)




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