【地方移住】自分が大丈夫であるという証明はとても難しい【リモートワーク】
早いもので東京から新潟県長岡市に地方移住してから3ヶ月が経過した。
私は今ストレスフリーな生活を送っている。
でもいいことばかりではない。今回はその中から1つ語ろうと思う。
ことの発端は、ネットの開通が一筋縄では行かなかったことだ。
ネットの開通が一筋縄では行かなかった
地方都市に移住するメリットの1つは家賃のコストが抑えられることだ。
しかし、いくらコストを落とせるとはいえ物件を買ったり、空き家バンクを利用するのはトラブルも多い。その上、新しい地域に住み始めるだけでも不安がある中で余計な不安要素を抱える可能性があったため、そこで私たちは賃貸を利用するという選択をした。
賃貸物件にもいろいろある
新しい物件と古くからある物件など条件はいろいろある。
でも私たちは上述の通り、せっかくなら家賃コストは下げたかった。
地方都市だから全部安いわけではない。
比較的新しい物件はそれ相応の価格がする。
そしてそれ相応の価格の物件を選べば、光回線のネット環境も既に準備があるのかもしれないが、その選択は私たちの移住コンセプトではなかったため、古くからある物件を選択することにした。
古くからある物件
古くからある物件には、各部屋に光回線が通っていない上に、新しい回線を引き込むためのスペースすら存在しておらず、開通するまでには相当な時間を要しました。
その時に最も辛かった事。
それはなぜ光回線が必要なのかの説得。
光回線が必要であることの説得
ここは家を買ったり、空き家バンクを利用するという選択をしていたら通らなくて済んだ話かもしれない。
光回線を通すためには、物件に対して工事を行わなければならず、大家の許可を取る必要があった。許可をもらうにしても、事情を把握してもらう必要があったのだが、その事情の説明にとても時間を要した。
それは私の仕事方法自体が新しい取り組みであり、事情を理解してもらうためのハードルがとても高かったことが原因である。
リモートワークで働くイメージがない
「リモートワークで働いている」と聞いたら、「強いネット回線が必要なんだね」とソモサンセッパの関係で出てくるのは、理解がある人である程度のリテラシーが必要な話なのだ。
その結果、大家のリテラシーを底上げするために、「リモートワークがなんなのか」、「今どんなことをして仕事しているのか」を一から説明する必要があった。しかも社会的に怪しくないことをどのように証明したらいいのかでとても悩んだ。
特に社会的に怪しくないことの証明だ。
社会的な安全性の証明
仕事手段の確立の為にどうしても最優先で光回線の開通が必要だという説明をするためには、まず真っ当な仕事であることを証明することが大事だった。
そもそもこんなトラブルになるなんて思っていないし、そんな準備もしていなかったので、相当骨が折れた。おじいさん・おばあさんからすると、IT業界自体がわからないので、そこからの説明になる。当たり前だ。
私の場合はあまりに伝わらないのでNTT工事担当に泣きついて、解説を手伝ってもらった。NTT工事の担当者がプレゼン上手で、一から十まで全部解説してくれたおかげで救われたが、もしこの手助けが得られなかったらと考えるとゾッとしない話だ。
自分が大丈夫であるという証明はとても難しい
私が「社会的に大丈夫な人」であると証明するのはとても難しいことだとこの件を通して実感した。首都圏はこのようなリテラシーを持った人の集合体だったのでこの証明を自分でする必要もなかった。
でも地方で暮らすには、この証明をする準備をしておくと色々と動きやすくなるのかもしれない。
わずかだが存在する融通の効かない風通しの悪さ
村八分とまではいかないが、外部からきた新しいものを暗黙的に拒絶してしまう風通しの悪さは確かにあるし、全てがドラマのように綺麗な人間関係ではない。そこに憧れを持っていると打ちのめされるかもしれない。
その融通の効かなさを突破するためには、「自分は社会的に信用に足る人物である」ことを自力で証明できなければいけない。
私にはいまだにそれができていない。
大家はとても柔軟な人だったため、私を受け入れてくれているが、まだまだ受け入れられていないコミュニティがたくさんある。
地方移住する時には、こういう課題は避けられないと思う。
むしろNAGAOKAWORKERを推進している長岡市だから受け入れられている現状もあるかもしれない。
常に恵まれていることを思い知らされた3ヶ月だ。
これからも「自分が大丈夫であることの証明」を続けていきたいと思う。
バボでした。
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