好きな音楽〜柏木ひなた「over the moon」〜
先日、配信で私立恵比寿中学の柏木さんの生誕祭ツアー「over the moon」を見ました。いやー本当に素晴らしかったです。太陽とシスコムーンの小湊美和さんとの相性もバッチリで、最高でした。「ガタメキラ」が大好きなのですが、配信では聴けず残念でした。
昨年、柏木さんの歌声についてnoteに書きましたが、その時の印象を遥かに超える、魂を感じる圧倒的なものでした。
そのライブの中から一曲、この時初披露となったソロ曲がこちら。この日の2公演目のラストですし、なんなら大阪公演2日間から1日はさんでのこの歌。ものすごいパワーを感じます。
このライブの感想をtwitterでこのように書きました。
元々素晴らしいシンガーですが、今回特に思ったのは、歌そのものと歌声とその時の感情の一体感でしょうか。その一体感によって、歌そのものが表現することが非常にクリアに、ど正面から伝わってきたように思います。
その、感情を歌に乗せることの中で、特にすごいなと思ったのはリズム感。ブレスのタイミングは当然ながらビブラートの揺れまでもコントロールしているように思います。
その昔、自分が楽器を始めた頃によく言われたのが、音符の長さをきっちり守るように、ということでした。音を出すタイミングをきちんとあわせるというのは当然ながら、音を出さないタイミングもしっかり意識することでリズム感が出るというもの。そのためにはどれだけ細かく正確にビートを刻めるか、という練習をすることでそのリズムがでてくると学びました。自分は全然できませんでした。。。
柏木さんは非常に細かいビートが頭の中?体の中?で鳴っているのではないでしょうか。ばっちりリズムが出ることでグルーヴが生まれているのではないかと思っています。
それから、発声の仕方も歌に合わせて色々なバリエーションを使い分けているのがハマっているように思いました。これは前にも書いたのですが、しっかり響くからこそできることなんだろうと思っています。
そして、ないとうおっちさんのこの意見に100%同意なのです。
ブルーノートがないことが、柏木さんの歌声から正統性・正しさを感じることになっているのではないか、と思っています。何というか、引っ掛かりがなく素直にまっすぐ届くというか。
ただ、引っ掛かりがない分、多分、なんですけど、マイクを通すと多少線が細くなって聴こえる歌声なんじゃないかなって思っています。マイクなしの生声で聴けたらどんなに素晴らしいことかと思います。ものすごい贅沢な願望ではありますが。
安本さんの歌はまさにブルースですね。元々ピッチとリズムがジャストだからこそできる、楽譜には書ききれないブルーノートとちょっと突っ込んでみたりあえてレイド・バックしたりするタイム感。
例えば、19年の氣志團万博での「大人はわかってくれない」の2番Aメロだったと思いますが、レイド・バックというよりはもう少し強目に遅らせタメをつくることで込められた強い感情を感じます。それから、ラップではありますが「SHAKE! SHAKE!」の最後のところの音の取り方でブルーノート的に色々なバリエーションを歌い分けているのも、その時の気持ちの表現なのかなと思っています。
というわけで、安本さんは、ブルーノートやタイム感をコントロールすることで歌に感情を乗せていく。柏木さんは、ビタっとハマる音程や詳細なリズムに様々な発声のバリエーションで歌に感情を乗せていく。そういう違いがあるのだと思います。
これはどちらがいいというのではなくて、それぞれにあった表現方法なのだと思います。そういう意味ではエビ中の皆さんの歌声はみんなそれぞれにあっている表現方法を追求していると思います。だから「6Voices」なんだな、と納得がいきました。
そういえば、自分が好きなバンドやグループにはメインボーカルがいないことが多いですね。ビートルズ、ビーチボーイズ、イーグルス、ドゥービーブラザーズ、はっぴいえんど。色々な個性の歌声が聴こえることが好きなんだと思います。
さて、5月以降、6Voicesにどういう声が増えていくのでしょうか。廣田さんのような、ある種のトリックスター的な声もいいかもしれません。かなりブラックなラッパー的なのも面白いですし、小林さんとはまたちょっと違うタイプの、優しい声もハマるかもしれません。
ああ、今日は「6Voices」福岡公演で、新メンバーオーディションのyoutube配信#1ですね。楽しみです。
なんか話があっちこっちに行きました。
結局のところ言いたいことはですねえ、4/30のパシフィコ横浜、配信やってくれないかな、ということでした、はい。
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