ハイレゾヘッドホン沼にハマりかけています
以前、Amazon Musicでハイレゾを聴いているというnoteを書きました。
色々な音楽をたくさん聴いているとですね、しっかりとハイレゾを再生できる仕組みがどうしても欲しくなってくるのでした。据え置きの高級DACにアンプを繋いで、スピーカーをどうする?ケーブルは?という妄想を抱くようになってきます。
ただ、住んでいるところがあんまり音を出せる環境ではないので、良いスピーカーを買える状況ではありません。それに、良いアンプ、良いスピーカーはびっくりするくらい高いものがあり、上を見ればキリがない状態です。
ということで再生機材は必然的にヘッドホンやイヤホンになってきます。もちろんこちらも高いものは高いのですが、それでもハイエンドオーディオほどではありません。
これまでも、ハイレゾ対応に対応しているコストパフォーマンスの良い有線イヤホンとオーディオインターフェースはあるにはあったのですが、それなりの水準のハイレゾ対応ヘッドホンと再生専用のUSB-DACを欲しいなと思いました。
そこで、どういうものが世の中にあるのか色々調べました。これは完全に沼です。日々検索していると新しい発見があり、実に楽しい。様々な機材のそれぞれのレビューを読んでは、これは自分にあっていそうだな、これは違いそうだな、というものを考えていくことがとても面白いです。生粋のオタク気質が存分に発揮されていく領域です。
見ているうちにどんどん欲しくなっていきます。が、適当なものを買うとすぐに別のものが欲しくなってしまうと思ったので、ある程度満足の行くものを最初から選ぼうと思いました。気づけばいつの間にか買うことが前提になってしまいました。これが沼に踏み入れる一歩ですよね。
そういうわけで、最初に買う満足の行くものですが、自分の好みというよりも世の中の評価としてこれがあったらまあちゃんとしてるよね、というレベルに達しているものにしようと思いました。これは、自分の好みだけで買ったら、結局世の中が良いと言っているものとどれくらい違うんだろう?というところに入り込んで、やっぱり世の中が良いというものも買ってしまうと思ったからです。
それにこれは、自分の好みを追求するのはまずは世の中の基本線を押さえてから、という趣味の王道路線でもあるのですが、自分の人生を振り返るとこれがこれまでなかなかできていなくてですね、今回はちゃんと王道を歩いてみようと思ったのでした。完全に沼にハマる準備ができました。
その結果、いろいろ悩んでも仕方がない、と勢いで購入したのがこちらの2つです。
なお、ZEN DACは旧モデルの中古が予想以上に安かったので、それを選んでいます。
旧モデルと新モデルとの違いは、MQAレンダラー対応からMQAフルデコード対応に変わった、ということのようですが、そもそもMQAの音源はあまり聴く機会がないので、個人的には問題ないです。
この2つを選んだ理由は、せっかくハイレゾ音源を楽しむのであれば、USB-DAC(というかヘッドホンアンプ)とヘッドホンとをバランス接続したい、という思いによるものです。ここで、アンバランスでいいやと妥協をすると、やっぱりバランス接続したいと思うだろうなと思って、決めたのでした。
ちなみにバランス接続とアンバランス接続の違いについては、下記に詳しいです。
もうちょっとむずかしいのはこちら
まだバランスとアンバランスとを聴き比べていないのですが、自分は多分違いが分からないと思います。いいんです、自己満足です。
それから、USBケーブルについては、店頭に並んでいた中古品(といってもおそらく未使用)のもので長さがちょうど良かったものをパッと選んだのですが、どうやら2013年発行の「Macオーディオ」というムックの付録品だったもののようでした。
正直ケーブルの違いで音が大きく変わるということについては、特にデジタル信号を伝送する場合についてはプラシーボ効果もあるのではないか、と思っていますが、ZEN DACはバスパワーで駆動するため、USBケーブルは電力とデジタル信号とを同時に流すことになるので、あんまり安物ではだめである程度の品質は必要だろうとも思います。今回は、別のケーブルからの交換ではないので、変化や良し悪しはわかりませんが、しっかりしているので良いケーブルなのではないか、と思います。
数時間聴いてみて、音量を大きくしなくても音圧も十分だし、音の分離もはっきりしているし、ひとつひとつの楽器がそれぞれの楽器の音を出しているし、何よりも全体的にクリアになったと感じました。あまりにクリアなため、録音の良し悪しもわかってしまうように感じます。
そこで70年代後半のハイレベルなアナログ録音をハイレゾリマスターした音源を聴いてみました。これは素晴らしいです。例えばThe Doobie Brothersの「Minute by Minute」ですが、あれ、こんなに艶っぽかったっけ?という感じで、古めかしい感じは一切なく瑞々しい音で聴くことができます。本当に良いです。
SONY MDR-1AM2については、360 Reality Audio認定ヘッドホンなのでSony のHeadphones Connectを使って耳の形を計測して最適化するぞ!と意気込んだのですが、Amazon Musicのアプリが最適化の対象ではなかったので残念でした。耳の写真は撮りましたが。
なんにしても大満足で今のところ欲しいものはありません。
ウソです。電源に興味が湧いてきました。オーディオ用の電源タップが欲しくなってきました。
この辺りはどうなのでしょうか?試してみたくなります。
完全に沼にハマりつつあります。困ったものです(楽しい)。