Instagramの4倍のアクティブユーザー! 大人気SNS、「RED」って知ってる?
はじめに
中国で大流行中のSNS「RED」をご存知ですか?
トレンドコスメ、流行りのファッション、にまつわる情報が中心に掲載されているSNSです。
中国の若い女性を中心に人気を集め、中国国内で高い認知度があります。
ここまではよくあるSNSと同じですが、「RED」がほかのSNSと異なるのは、アプリ内で商品を購入できるという点です。
「モバイル特化ECアプリ」や「SNS型ECアプリ」とも言われています。簡単にいうと,
「Instagram」+「Amazon」(+「Google」+「アットコスメ」)の役割を果たす万能アプリです。
2021年2月時点では、アプリの登録ユーザー数3億人、月間アクティブユーザー数1.3億人に到達しました。
日本における、Instagramの月間アクティブユーザー数は、3300万人と言われているので約4倍の規模になります。
ユーザー数の多さ、規模の大きさから、REDは今や、集客のプロモーションには欠かせないプラットフォームに成長しました。
今回の記事では、REDの解説と、どのようなコンテンツが人気を集めているのかを紹介していきます。
認知から購入まで、一体型のSNS
RED(小紅書)は創立当初、海外でのショッピング経験を共有するためのSNSとしてスタートしました。
旅行ガイドブックのように、初めて海外旅行しに行く消費者向けに観光地や、購入品の情報を共有していました。
創業時から「シーディング」の機能を果たしていました。
中国版Instagramをつくろうとする企業は多くありますが、その中でもREDはショッピングリストのシェアという差別化したポジショニングで、質の高いクリエイターを集めてきました。
その上、RED上では数枚の写真と簡単な言葉を添えるだけで自分の体験を共有できるので、一般ユーザーによるコンテンツ投稿が世界中のブランド品から日用品まで非常に充実しています。
2013年頃、中国でスマホの普及と伴い、モバイルコミュニティが台頭し始めました。
2014年頃、中国人は日本での「爆買い」が話題になり、越境ECも急速に発展するようになりました。
海外での爆買いブームにより、REDも好機を迎えました。
2017年、范冰冰(ファン・ビンビン)をはじめとする中国の有名女優がREDでの活動を開始し、使っているコスメやスキンケア方法などを共有することで大きな話題を呼びました。
女性のメイクアップ&スキンケアのSNSというポジションを確立させ、ユーザー数は急激に増加していきました。
2014年8月、REDに「福利社」と呼ばれる越境ECの機能が実装されるようになりました。
EC機能の実装により、RED内でユーザーは買った物を共有し、さらにそれを見た他のユーザーが購入に至るという、「認知-購入-共有」の行動サイクルが完成しました。
現在では、海外での買い物を共有することに限らず、
旅行、グルメ、フィットネス、スキンケア、勉強方法、コーデなど、
ライフスタイルの全てを共有するSNSに成長しています。
恋愛の悩みや職場の人間関係を含む身近な投稿をし他のユーザーにアドバイスを求めたり、人気のあるトピックを巡って議論したりすることもあります。
日本でいう、掲示板のような役割も果たしています。
近年では、TikTokなどのショートビデオの流行につれて、写真だけでなく、動画の投稿もapp内で多く見られるようになりました。
検索エンジンと口コミサイトとしてのRED
appを開くと一番上のタブより左側から(フォロー・発見・付近)の順に出てきます。
【発見】オススメページより検索度の高い内容やオススメ内容な主に表示されます。
【付近】位置情報より、現在地付近のスポットやお店の投稿を見ることができます。
またユーザー名の右側には現在地からの距離の表示があり、情報を把握しやすくなっています。
メインページの虫眼鏡マークをタップすることで自由に検索することができます。
また検索候補や検索発見といった関心意欲の高いワードが自動的に表示され、ユーザーはより検索しやすい仕組みになっています。
プラットフォーム内には、リアル口コミのコンテンツが集まっているため、多くの人はREDを検索エンジンとして活用しています。
買い物前や旅行の計画を立てるときには、REDで他人の経験を検索して参考にします。
または、化粧品は使用方法や成分などをREDを使って検索すると、わかりやすい説明が沢山出てきます。
REDは口コミサイトの機能を発揮し、今では消費者の意思決定に大きな影響を与えています。
REDの規模について
2021年2月のデータによると、REDのMAU数は約1.38億に達し、アプリ登録ユーザー数は3億あります。
その中で、女性ユーザーは90%、Z世代ユーザーは50%を占めます。
60%という一線都市、二線都市のユーザーの割合も注目に値します。ウェイボ、TikTokなどのプラットフォームと比べると、REDのユーザーは女性多く、購買力が高いという特徴があげられます。
毎日投稿されるコンテンツ数は45万以上あり、毎日のimpは80億回に達します。
ブランド名のタグを付けるコンテンツ数はおよそ3万件あります。
(引用元:https://enjoy-japan.jp/column/chinesesns-user-data#中国国内主要SNSのMAU比較(2021年2月))
現時点で4万以上のブランドがREDでプロモーションを行っています。
成長している新興ブランドだけではなく、REDは顧客の声と評価を重視しているためブランドにとって重要なアンケートの役割を果たしています。
コンサルティングファームKANTARが発表した中国デジタル広告市場のレポートによると、REDは中国市場における、最も広告の価値を持つSNSであると評価されました。
(引用元:http://www.qian-gua.com/blog/detail/877.html)
人気のコンテンツとジャンル
REDで投稿したコンテンツは「ノート」と呼ばれます。
関心を持つジャンルを選択すれば、TOP画面に関連コンテンツが表示されます。
サブジャンルや新ジャンルのヘアスタイル、インテリア、スポーツ、ベビー用品など幅広く情報を得やすくなっています。
メインジャンルのメイクアップ、スキンケア、コーデに関するノートは人気が高く、注目度を集めやすくなっています。
2021年8月、投稿数が増加しジャンルのランキングでは、
1位は「デイリーコーデ」(ノート数357万以上、REDで販売されている関連商品数1000件以上)
2位は「私の日常」(ノート数2007万以上)
3位は「良いもの共有」(ノート数251万以上、REDで販売されている関連商品数8600件以上)
です。このランキングを見ると、REDは「シーディング」機能が強いことが伺えます。
(引用元:[https://www.qian-gua.com/blog/detail/1196.html](https://www.qian-gua.com/blog/detail/1196.html))
よりリアルな声、KOCの役割
中国におけるデジタルマーケティングのキーワードは「种草」(シーディング)と「拔草」(購入した、あるいは購入を諦めたこと口コミ)です。
ノートに大人気のインフルエンサーを雇用し、ブランド側はプロモーションを行います。
他の宣伝媒体よりも比較的低いコストで「認知→関心→検索→行動→共有、共感」のループを形成できます。
インフルエンサーは、認知、関心の面で大きな効果がありますが、その先の共有、共感のステップで大きな役目を果たすのは、KOCの存在です。
REDには3000万ぐらいのKOC(Key Opinion Consumer)が活躍しています。
KOCは、一般人で、フォロワーは少ないですが、一個人の体験を共有します。
よりリアルで信憑性があるので、トップのインフルエンサーが発信した情報に現実味をもたらせることができます。
まとめ
REDの記事いかがでしたか。
ぜひREDのアプリをダウンロードして、触ってみてください。
日本の情報であっても、日本のプラットフォームより詳しく書いてある記事なんかもあります。
情報の収集に非常に優秀なアプリです。
口コミによる認知を体験してみてくださいね。
2019年、REDの公式アカウントによりブランドパートナーに認証済KOLのみに、広告コンテンツの発信権限が付与されると発表されました。
弊社は、日本初のRED公式パートナーとして、在日インフルエンサーが数多く在籍しております。
中国プラットフォームへの出店から、店舗運営、販促、広告配信までを一貫してサポートしております。
越境ECの詳しい情報を知りたい方は、下記アドレスよりお問い合わせお待ちしております。
株式会社バベル 中国事業
メール: babel.biz_cn@babel.jp
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?