movie 『スティル・ナハト』
『スティル・ナハト ― 寸劇』『スティル・ナハト2 ― 私たちはまだ結婚しているのか?』『スティル・ナハト3 ― ウィーンの森の物語』『スティル・ナハト4 ― お前がいなければ間違えようがない』 ブラザーズ・クエイ
(予告編等が見つからなかったので、時々無料配信されるGYAOのURLを載せておく。)
ブラザーズ・クエイの作品は、暗い画面に釘とか針金とか硬くて冷たい無機質なモノが多く出てくるという印象で、ちょっと怖い。例えば、『ストリートオブクロコダイル』。どのシーンをとっても生命力に欠けていて不気味・・・。
でもその怖さの中に、糸が張るような平穏さがどこか潜んでいる。だから少しだけその世界に入りたいとさえ思ってしまう瞬間がある。あまりに静閑で、吸い込まれてしまいそうになる。困る。怖いのに。
とはいえやっぱり個人的には、「好き」よりは「不気味」と感じる回数の方が多い彼らの作品だけど、その中に、上述とは異なる理由で好きな作品がある。それが『スティル・ナハト』、特に『スティル・ナハト2 ― 私たちはまだ結婚しているのか?』。
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少女の踵。ゆっくりとした規則的な上下運動は、全身を映せば呼吸に見える。自然と自分の呼吸も揃い、不思議な落ち着きを得る。
対照的に、ピンポン球は分子のように振動し、所構わず振る舞う。忙しない。
しかし、もはや少女によって穏やかに麻痺した精神は、そちらに注意を取られない。ボーっと目で追いかけるのみ。
そして何より、ウサギちゃん。女の子の動きを真似っこしたり、ピンポン球に纏わり付かれたり、お耳をぴこピコさせたりして、かっわいいネ・・・・・。
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短編なので、すぐ見れちゃう。
現実のいらない考え事を一掃したい時に飲む一時的な特効薬。
ばばみお
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