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「何もなくても会おう」と言い合う。たとえそれがかなわなくとも【ゆらゆら日記】
交換日記始まりました。やっほー。交換日記なんて何十年ぶりだろう。
トップバッターは先日、私がやっている月イチ昼スナック「ケアスナ」でゲストママをしてくれた、ケアする本屋さん〈はるから書店〉の店主・ゆうさん。
「何かあったら言ってね」の「何か」って何だろう? という話はスナックのときも盛り上がりました。このバトンを受け取ったのは同じく、「ケアスナ」でゲストマスターをしてくれた、さとさとさん。
ということで、この「テーマ」、「お題」に関しては、まなみさんからも是非お聞きしたく、恐縮ですが、そのままバトンをお繋ぎしますっ!
(なんだかスルーパス?汗)まなみさん「何かあったら」の「何か」で何でしょうかね?
とのことだので、私も考えてみます。
「何かあったら言ってね」の「何か」って何だろう?
2025年2月7日時点での私は、何も思いつかないからこその「何か」なんだろうなと思ってます。なので答えは「特にない」。
身もふたもないこと言ってんなー。でもそれはどうでもいいとか、適当だとかそういうことではなく(いや、けっこう適当なのはあるかもしれない)。
「何か」をしたい気持ちはある。でも、何をどうしたらいいのかはわからない。相手が望んでいないことをオファーして傷つけたり、迷惑になったりするのも申し訳ないし、怖い。だから「何かあったら」と相手に委ねてる。
なので「何か」の中身はあるようでない。
「何か」と言われても、言われたほうも困る。言ったほうもこれ以上どうすればいいかがわからない。かくして、「何かあったら言ってはね」は、なんとなくやさしさめいた気配だけを残して雲散霧消するのであった~~~~になりやすいんじゃないかと想像しています。
雲散霧消しても構わない場面はいくつもあるのだろうと思います。でも、私は「『何かあったら言ってね』と言われると、何も言えなくなる」と感じる人がいることを知ってしまった。
この話を聞いたのは今回が初めてではなく、時や場所、相手を変えて何度か聞いてます。知ってしまった以上、見て見ぬふりもできなくて、さあ、どうすっかなーと考え始めた結果、こんなことをしてます。
(1)「何かあったらいつでも連絡ちょうだい」と、うっかり言ったり書いたりしてしまったときは「何もなくても連絡して」とも伝える。
私の想像力では今思いつく「何か」がない、あるいは思いついたとしても、かえって不安にさせるだけということもある。そんなときは、とにかく私はあなたの連絡がどのようなものであってもウェルカムなんだ、ということを伝えたい。「応答できないときは出ないし、応えられないときは正直に言うから遠慮なく連絡して」と伝えることもある。
(2)「ごはんを食べに行こう」「お茶を飲みに行こう」と誘う
これは友達に教えてもらった。かつて、困っていても困っていると言えなかったとき、助けてくれた人と出会えた理由はその相手が「困っていること」を聞くのではなく、食事に誘ってくれたからだと。つらい日も、泣きたい日もおなかは減る。ごはんを食べるだけなら、打ち明けなくてもいい。ごはんを食べてるうちに打ち明けたくなるかもしれない。だから、ごはんに誘うのは有効なんだと知った。
そんなことを書きながら思い出したのが最近、久しぶりに会った友達との飲み会の帰り際のこと。「〈時間ができたら〉〈一段落したら〉なんて言ってると永遠に会えないまま、寿命が来ちゃうから、会えても会えなくてもそんなことはどっちでもいいから誘い合おう」と誓い合った。
会いたいなあと思いながら数年が経ってしまうなんてことザラにある。会えないうちに相手が亡くなることもある。だからこそ、会いたい。突然の誘いにもこたえられるよう、突然誘える自分であるように、仕事頑張ろうっと。
なんてことを思ってます。あと、その一方で〈転ばぬ先の杖〉として「何かあったとき、この人になたら話してもいいかな」と思える人を5人見つけておくもお勧めしてます。
だって人生、いつなんどき、「何か」が起きるなんてわかんないし。昔から仲がいい友達でも、ピンチのときにはこちら以上にパニックになって「なんでそんなことしたの!」と心配のあまり、責めたてるなんてことも珍しくない。
平常時には愉快な相手が、有事のときに頼りになるかはまた別の話だし、傷ついて身動きがとれないときに、さあ歩け走れとわめきたてられるのもつらい。逆に、こっちはもう歩き出したいのに、念のため安静にしなさいと動きを封じられるパターンもあるし。
人間関係っていろんな要素の組み合わせで、変化していくなあと思ってます。そんなことをつらつら考えながら、おふたりと話してみたいなあと思ったのが「大人になってからの友達づきあい」。
どんな風に知り合って、仲良くなるのか。大人の友達づきあいって難しいと聞くこともあれば、むしろ広がるよねって話もあって。いろいろな声を聴いたりもするけど、ゆうさんの実感としてはどう?