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「てのひらから始まる対話」って本当にあったよという話

「介護技術で遊ぶ会」という会を不定期でやってます。いつからやってるんだろう。ちょっと記憶があいまい。あとで調べておきます。

いつもは新宿区にある公民館みたいなところでこじんまりとやってるんだけれど、ひょんなご縁で大崎で開催することになりました。ソニーシティー大崎24Fにある社員向けコミュニティスペース「ブリッジターミナル」です。じゃじゃーん。

ふだんはソニーの社員さんしか入れないんだけど、この日はオープンイベントだったので社外の人も参加OK。

この日、夕方から岡崎体育のライブがあるという、超私的な事情につき、9:45集合という爽やかすぎるタイムスケジュールにもかかわらず、25名超の参加者の方たちが集まってくれました。神か!

みんなで、手の重さを感じ合ったり、身体を左右に動かし合ったり。写真や動画ではよくわからない、でもその場にいた人たちは「!!!!!」となる時間を過ごしました。



お昼ごはん食べてたら、電動車いすガール・セナちゃんが合流。30分ぐらいで次の用事に行かなくてはいけないと聞いて、急遽、インクルージョン雑談をすることに。沖縄旅行の話や、その後の米国旅行の話などをぺらぺらぺらぺら。いきなり話を振られて、マイクを渡されてもいくらでもしゃべれちゃうのがさすがセナちゃん(と私)なのです。さすが!

沖縄旅行の最終日、早朝に火災報知器が鳴りだして、命からがら逃げだして超びっくり! の話はそのうち、noteにも書いておこうと思います。

さて午後は、寝返りで遊ぶタイム。

みんなでわちゃわちゃ悩みながら、笑いながらゴローン、ゴローン。利用者さん役のポイントは「社会性を手放すこと」。つい気を遣って、寝返りしやすいように動いちゃうのをいかにやめるか。あえて、しっかり脱力する。何度か繰り返すうちに、みんな、いい感じに慣れてきます。キューっと緊張していた人もほぐれてくるのがわかる。楽しい!

遊ぶ会に参加してくれた人から、こんな感想をもらいました。

「寝返りのとき、力づくでやろうとしても全然できないんです。でも、『その人の残ってる力、動かせる場所というのが必ずあります』と講師の雨澤さんに言われて、その人の肩、腰、ひざという風に少しずつ触れながら、ストレスのない場所を探していったんです。

『大丈夫ですか』『痛くないですか』と声もかけながら、手のひらと言葉でコミュニケーションをとりながらやっていったら、あら不思議、ころっとできちゃってびっくり!!!!」

雨澤さんのこんな言葉が心に残っているそうです。

「こういうセミナーでは、つい技術に夢中になって『ここに手を当てて、こう引っ張る』という話になりやすい。そうではなくて、目の前の人に合わせた、その人の動きやすい場所が必ずあるので、それをコミュニケーションをとりながら、『どうですか?』と聞きながら、自分の手の圧力も感じながら、圧力がかからない場所を、てのひらで探ってみましょう」

まさに、この「てのひらの対話」を使った寝返りをやってみた結果、どうなったか。スッと寝返りをした後、お相手のコメントは「すごく気持ちよかった」。

介護する側・される側、双方のストレスにならない場所をてのひらで探っていく。それが結果的に、マッサージをしたような形になって、気持ちがよかったらしいです。なるほどなー。

毎回、「人にふれるのが少し苦手」「怖いと感じてしまうことがあるんです」と自己紹介で教えてくれる人が一定いて、でも、そういう人のほうがある瞬間、スッと動きになじんだりするのも不思議。そもそも、どうして参加しようと思ってくれたのか、聞きたいと思いながら、遊ぶのに夢中になってて聞きそびれてるので、次はきっと聞いてみようと思います。

次回は来年1月19日に開催予定です。場所はたぶん、高田馬場。また決まったらお知らせしまーす。チャオ!

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